ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

奈良の「十津川村」にある日本一長い生活用の吊り橋「谷瀬の吊り橋」へ。ゆらゆら揺れる吊り橋にドキドキ。

2022-12-09 | 奈良、近畿

「なんか揺れてる~」と言いながら、ミモロが立つのは、奈良県最短南端に位置する日本一大きな村「十津川村」にかかる「谷瀬の吊り橋」です。


11月上旬、ミモロはお友達夫婦といっしょに、京都から近鉄「大和八木駅」で、奈良交通のバスに乗り「十津川村」を目指し、ひたすらバスに揺られること3時間。途中休憩で停車しながら、ここまでたどり着きました。

大きな紀伊半島…次々に現れる山のボリューム…その山を縫うように流れる川…そして深い谷には、たくさんの橋が架かっています。

「こんなにたくさんいろんな橋見るの初めてかも…」というミモロ。

そんな山を結ぶ熊野古道…かつてこの地域の移動手段は、川を進む舟と歩きがメイン。その後の車の普及で、国道や県道の整備が進みます。それでも大きな山の間をめぐるように続く道での移動は大変です。

2025年の大阪万博を控え、今、このエリアでは、新たなバイパス道路の整備が盛んに行われて、新しい橋が山里の景色に加わっています。


山を廻らなくても、ストレートで移動できる場所が増え、「ずいぶん便利になってきました」と地元の方の声。
橋は、昔からここに暮らす人たちにとって、生活の要ともなるものなのです。

バス停があった「五條駅」から、1時間以上…ミモロは、窓の景色に夢中です。
「退屈して眠くなっちゃうと思ってたけど…」と、長いバス旅で、おそらくすぐに寝てしまうと予想されていたミモロですが、全くその気配はありません。「バス旅長いけど、いろんな橋を見たり、面白いんだもん」と。それだけ迫力ある景色なのです。

やがて長い吊り橋が見えてきました。

「あれが、有名な谷瀬の吊り橋じゃないの?」と目をいっそう輝かせるミモロ。

そう、次のバス停「上野地」に到着です。

バスに乗っていた観光客数人と共に、ミモロもバスを降ります。

「ここでしばらく止まります。出発時間に遅れないようにしてください」とバスの運転手さん。
「急いで吊り橋行かなくちゃ~」と、出発時間まで30分もありません。
乗客は、みんな急いで「谷瀬の吊り橋」を目指し、バス停から速足で進みます。


「わ~長い吊り橋…」ミモロも、橋を渡ることに…


さて、この「谷瀬の吊り橋」ができたのは、昭和29年のこと。以前は、下を流れる熊野川に丸木橋があり、そこをその周辺に集落の人たちは使っていたのですが、谷まで村から降りなくてはならず、またたびたび洪水で流されて不便を痛感。そこで、村の世話役などが中心になり、吊り橋を計画。しかしその実現には、莫大な費用が掛かります。公的支援が受けられないまま、谷瀬の集落の人たちは、なんと大金を出し合い、念願の橋を完成させます!
「すごいね~みんなで架けた橋なんだ~」と驚くミモロ。そう、私財を投じてできた、まさに村人たちの橋なのです。

その長さ297メートル高さ54メートルという、日本一長い吊り橋なのだとか。

「ミモロちゃん、渡るの?」とお友達の裕子さん。「うん、もちろん…」と、トコトコ橋を進みだしました。高所に弱い裕子さんは、橋を数メートル進んで、「もうダメ~」と戻ってしまいました。
「待っててね~渡ってくるから…」とミモロは、先へ

「わ~他の人が渡る振動で、橋が揺れる~」とよろめくミモロ。う~気を付けて…ここで落ちたら、助けに行けません。
「大丈夫だよ~だって、渡るところ以外、金網があるから…」と。

ちょうど橋の半ばに至った時、ミモロは、立ち止まり、下を覗きます。

「わ~高いね~」今は、水が少ない熊野川ですが、雨が続くと、その水量は、周囲の山からの水もあり、いっきに増加し、急流に変貌するのです。

「あ、木の間に隙間がある~」とわざわざ橋の木の間を覗くミモロ。

「あれ?この木の下には金網ない…木が割れたら落ちちゃうかも…」と恐ろしいことをいいだしました。

「そろそろバスに戻らないと…」と、出発時間に気づいたミモロは、急いで橋を戻ります。
橋の揺れにも慣れたのか、平気で走れるようになりました。

この橋を日常的に使う集落の住民は、ここを自転車で渡るそう。すごい!

ここでのバスの休憩時間では、対岸に渡るのには、時間が足りません。「ここでのんびりするには、自家用車じゃないとダメだね~」とミモロ。

さぁ、急いでバスに戻りましょう。

集合時間を厳守する日本の観光客。バスは、予定時間にきっちり出発できました。

さぁ、次はいよいよ「十津川温泉」のバス停です。


「わ~大きなダム…」。谷に作られたダム…人々の暮らしを守る水です。

「この水の下にも、昔集落があったのかな?」と、想像するミモロ。

バスはミモロ達を乗せて、目的地へと走ります。


尚、このバスは、あくまで路線バスなので、「なんでこの道にいくんだろ?」と、メインの国道を外れ、村の中へ入ることもたびたび。「え~ここで方向転換するの?」と驚く狭い場所で、Uターンしたり…。そこが観光バスとの大きな違い。
休憩する以外のバス停にも停車しながら、目的地「新宮」へと向かうのです。

「十津川温泉」までは、ここからまだ40分ほど。やはり大きな十津川村です。

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