ミモロは、秋のある日、お友達に誘われて、東山の「円山公園音楽堂」近くにある「西行庵」に伺いました。
「ここの前は、何度も通ったことあるけど中に入るのは初めて…」と、この日を楽しみにしていたミモロです。
「西行庵」は、いにしえより西行法師終焉の地と伝えられるところ。
平安末期から鎌倉時代初期に活躍する西行は、鳥羽上皇の北面の武士として、その武勇を轟かせた後、出家。多くの和歌を残す歌人としても知られます。
「西行」に関してここでは詳しくは語りませんが、京都の「西行庵」は、しばらく荒廃した時期を経て、明治26年に富岡鉄斎らの尽力によって再建され、現在、西行の末裔と言われる方々が代々お守りしている場所だそう。
「え~そんな貴重な場所でお茶会してるんだ~」と感激のミモロ。この日は、色無地の着物で出かけました。
ご挨拶を済ませ、いよいよ茶室へ
敷地内には、母屋、茶室、西行堂などがあり、ミモロは、茅葺の母屋の茶室に入ります。
まずは、お軸や炉を拝見します。
「身が引き締まる感じ…」
お道具も見せていただきました。
ミモロは、正座ができないので、失礼ながら足を伸ばした状態で…。
お友達と一緒に席に入ります。
お茶会のご主人は、茶道をはじめ、香道、華道、和歌などに通じた花輪竹峯さん。「西行庵」の現在のご当主です。
藪内古流を基本としながら、小堀遠州流、裏千家、石州流などの影響を受けつつ創始された「西行庵円位流」という武家茶道にふさわしいお点前が披露されました。
この日は、秋の炉開きで、ミモロの前には、善哉の椀が運ばれました。
「キャ~美味しそう~」と嬉しそうなミモロ。でもはしたないので、顔の表情は変えません。
ご正客のご挨拶に従って、ミモロたちも善哉を頂きました。
「美味しかった~」と、ペロリと舐めるように頂いたミモロです。
花輪さんのお点前は、ミモロがかつて見たことがないような動作も…。「なんかキリッとした感じがする~さすが武家の茶道なんだ~」と、真剣に見つめます。
やがて、お茶がミモロの前に…「頂戴いたします」と、ご挨拶していただきます。
お茶碗も歴史を感じさせる名器が並びます。
「たくさんの人が、このお茶碗で和んだんだね~」と。先人たちの思いを想像するミモロです。
お茶会の楽しみは、ご主人、花輪さんのお話し。「西行庵」の歴史をはじめ、西行という人に関してもいろいろお話ししてくださいました。
ミモロは、目を輝かせ、お話しを伺います。
この日の客は、全部で4名。「こういうお茶会っていいなぁ~」とミモロ。京都では、いろいろな場所でさまざまなお茶会が開かれます。
ここ「西行庵」でも、一般の人が参加できるお茶会を主催。詳しくは、「西行庵」のホームページをご覧ください。
お茶会の後、ミモロたちは、もうひとつのお茶室「皆如庵」を拝見しました。
京都の秋、ミモロは、特別な時間を過ごしました。「なんか心が豊かになった気がする~」と。
お別れのときは、ご当主のご家族が見送ってくださいました。
「また、伺わせてください~」とミモロ。「はい、お待ちしています~」
ミモロの心に残る特別なひとときでした。
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