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冬のある日。京都の酒どころ、伏見の「月桂冠大倉記念館」にやってきたミモロ。
まずは、実際にお酒が造られている工房を見学。そして、次は、お酒にまつわるいろいろな品々が展示されている博物館へと進みます。
館内に入ると、お酒造りに使われた昔の用具が並んでいます。
「これなぁに?」とミモロが尋ねたのは、縄でグルグルとまかれた桶のようなもの。
これは、「甑(こしき)」という、お米を蒸す道具。お釜の上に置いて使います。
「わー大きーい!」と声を上げたのは、大きな大きな桶。
きっと長くお酒づくりに使われたのでしょう、古びた桶の表面には、歴史が刻まれています。
展示室の中をトコトコと見て回るミモロです。
この「月桂冠大倉記念館」は、明治期の酒蔵を改装したもの。館内には、「京都市指定の有形民俗文化財」の指定を受けた酒造用具類のうち約400点が、常設展示されています。
大量に酒造りが始まったのは、明治以降になってから。
それまで樽や陶器の徳利などで売られていたお酒が、ガラス瓶で販売されるようになったのも、この時代から。また鉄道の発達で、旅のスタイルにも変化が起きます。そこで長時間、乗車する間、お酒を楽しむために生まれたのが、この瓶。
ガラス瓶の上の部分は、実はコップになっています。しかも、列車の揺れでもお酒がこぼれないように、コップは、針金で吊るされて、置いた机が揺れても、コップの中のお酒がこぼれないように工夫されたもの。
「きっとお酒好きの人が考えたんだね…。こぼれたら、もったいないって思って…。その情熱がスゴイ!」と、また変なことに感心するミモロです。
「ギャーお酒大好き人のための瓶?!」とミモロが驚いたのが、巨大なお酒の瓶。
そばで小さく見えるのが、一升瓶ですから、その巨大さがわかります。
これは、お店に置かれた宣伝用に作られた瓶。迫力十分の大きさです。
宣伝用のユニークな看板も。
「野球選手がお酒持ってるー」。ちょっと子供っぽさを感じる野球選手。高校生なら、今や大問題。でも、これはきっと当時大人気の野球にあやかったもの。子供っぽい表情でも、きっと大人です。
「わーキレイな女の人…」和服姿の美人さんが微笑むポスター。
お酒の宣伝には、昔から美人がつきもののよう。こんなキレイな人と一緒にお酒を飲めたら…そんな想像が広がっていたのかも…。
館内の展示物を興味深く見学したミモロは、案内をしてくださった「月桂冠大倉記念館」の秋山さんに「ここでは試飲ができるんですよ。どうぞこちらへ」と導かれ、試飲ができる「きき酒処」へ向かいます。
「わー試飲だって…」と、嬉しそうなミモロの足取りも軽やか。
まずは、「吟醸酒 ザ・レトロ」を試飲用の小さなコップで。
「うーなかなかコクのあるお酒…フムフム」と口に含ませて、その芳醇な味わいをゆっくりと楽しむミモロ。
この「きき酒処」では、、「吟醸酒 ザ・レトロ」「玉の泉 大吟醸生貯蔵酒」「プラムワイン」の3種類の試飲ができます。
最後に試飲したのは、美しい赤いお酒の「プラムワイン」。風味豊かな甘い果実酒で、食前酒としても人気。女性に評判の品です。
「キレイな色ー」。試飲でちょっといい気持ちのミモロは、うっとり。
「あ、ここにも大きな杉玉!」「これは、奈良の三輪大社さんのものです」と。
ミモロが大好きな奈良、三輪明神大神神社のものと聞き、いっそういとおしそうに眺めます。
見学は、これで終了。
入館料は300円。見学者には、180mlの純米酒1本のおみやげ付。(未成年の方には、「酒造り絵はがき」が)。
「お酒造りのいろいろなものを見学できて、きき酒もして、その上、おみやげももらえちゃうなんて…。なんか得した気分…」。
館内には、大きな売店もあり、お酒をはじめ、酒粕、奈良漬などが種類豊富に並んでいます。
「あ、スキンケア製品もあるんだー」と、美容にも関心があるミモロは、興味津々。
これは「モイストムーン」という「月桂冠」が開発した基礎化粧品。
高い保湿効果が期待できる米セラミドや米ぬかに含有されるオリザノールなどが配合されています。
「これで、毛並もしっとりするかなぁ…」。最近、ちょっと毛並の乱れが気になるミモロです。
「伏見って、興味惹かれるものがいろいろあるね…」とミモロ。
また、そのうち伏見のことをリポートしますね。
*「月桂冠大倉記念館」の詳しい情報は、ホームページから。ご覧ください。