ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都、京北の山里に伝わる昔ながらの納豆づくり。まずは、納豆を包む藁つとづくりに挑戦!

2011-12-14 | グルメ
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ミモロが、参加している「初冬の京北まるごと体験ツアー」。いよいよ納豆づくり体験へ。
教えてくださるのは、地元で収穫した白大豆を使い「納豆もち」などの特産品を製造する「山里さきがけセンター」のみなさん。


まずは、藁がたくさん積まれた倉庫のようなスペースへ。

そこで、納豆づくりの説明を聞くことに。
ミモロも真剣に、耳を傾けます。
さらに、スタッフのよる藁つとづくりのデモンストレーションが。

「フムフム…なんか面白そう…」と机の脇で、じっと見つめるミモロです。

納豆づくりの最初は、”藁つと”をつくることから、スタート。
現在、多くの納豆は、発泡スチロールや紙パックなどに入っていますが、藁に包まれた納豆を見たことがありませんか?あの藁の部分が、”つと”。
「納豆のお寝巻?」とミモロ。まぁ、そんな感じ…。

藁には、納豆菌が付着しているので、新たに納豆菌を加える必要はありません。発砲スチロール容器入りの納豆は、別の場所で納豆菌を加え、完成品をパック詰めしたもの。

さて、説明を聞いたミモロたちは、外へ。
渡された藁束から、一掴みほど持って、藁の中心部分を残すように、外側の余分な皮を手でとかすようにして、取り去ります。
体の小さなミモロは、山里さきがけセンターの方に助けていただきながら、一生懸命、作業に取り組みます。


「なんか、枝毛をとっている感じ…結構、大変な作業…」とミモロ。
何度も、藁をほぐしては、余分な部分を見つけ、丁寧に排除します。

「上手、上手…ずいぶん、すっきりしましたね。もういいですよ」とスタッフの方。

次に、藁の中ほどを、別の藁でくくり、くくった部分から、ぐるりと放射状に藁を折ってゆきます。

「まずは、傘のオバケみたいにするんだね」とミモロも、次々に藁を折りすすめます。

全部、折ったら、20センチほど部分を、藁で縛ります。

「なんか藁のバットみたい…」とミモロ。

「みなさん、2本作ってくださいね」と言われ、さらにもう一本作り始めます。
「出来たー!」と、嬉しいそうなミモロ。


それを持って、再び倉庫の中へ。
「これなぁに?」と鉄でできた重そうなものに興味津々。

「では、みなさん。作ったものの先を切り揃えてください」

ミモロが見ていたのは、大きなカッター。
作った藁つとの先端部分を挟んで、上からギューッと抑え、藁を切断します。

「ギュー、ギュー、ヨイショー」ミモロも全身の力を込めて、カッターを下します。
「そう、頑張って、その調子…」と、スタッフの方に力添えを頂きながら、頑張るミモロです。

「やったー!」ついに、納豆の藁つとの完成です。


さぁ、次は、いよいよ大豆を入れる作業が始まります。
「えーどうやって、この中にいれるの?」とミモロは、できた藁つとを眺めながら、首をかしげます。

*現在、藁に包んで販売されている納豆は、衛生上、ビニールに包まれ、それを藁に入れています。また、藁を熱湯処理し、納豆菌以外の雑菌を死滅させ、作りますが、ここでは、昔ながらの作り方を体験するため、直接、藁の中に入れてゆきます。

藁のこぼれ話…
稲作の盛んな日本。藁は、その副産物。多量に出る藁を、昔から、日本人は、生活に上手に利用してきました。家畜の飼料をはじめ、藁を使った生活用具は、いろいろ。縄、ムシロ、わらじ、畳の床、蓑、俵、藁ぶき屋根など、昔の暮らしには、欠かせないものばかり。中でも、藁に多く付着する枯草菌の一種の納豆菌を活用した藁つとの納豆づくりは、まさに先人の知恵と言えましょう。現在、藁の新たな活用法が、研究されているそう。


コメント
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