湿った日

いつものミュンヘン・ブログ。

毎日更新され読む度に、わたしは深い溜息をつく。

写真もさることながら、文章の中身、精度、語彙、流れ、オチ、完璧。

特にわたしが脱帽するのは語彙。

ピンポイントでズバリ一言で表現されている。

参考にさせてもらいたいところだが、読む一方、こころに染み入ってしまって、跡形もなし。

使うにも、使えない。取り出せない。溶けている。

残るのは、自分には無理という客観的な絶望感に似た諦めに近い諦観。

ま、そもそも近くまで行こうとすること自体が無謀だ。

だが、読後すぐに自分のブログを更新するには、ちょっとしんどい。

というわけで、世の中の暮らしに理想の提案があるからといっても、自分が首相になることを目指しても無理、という図に似ている？

そう言えば、今、国のコロナ禍の陣頭指揮を取って頑張っておられるN大臣、顔がだんだん良くなってきたように、わたしは勝手に感じている。

事態が頻拍すれば頻拍するほどに、苦渋を滲ませた顔になり、いい男になっていっている。

（わたしの個人的偏見です）

苦難を乗り越えて、益々素敵になってほしいなあと、まるでジャニーズファンのようなノリ。

と、こんな何の根拠もない、他人には何の共感も共鳴も覚えないような、何の役にも立たないことを書いて喜んでいるのだから、わたしのブログは、優等生には程遠い。

書きたい分野があるのだが、いかんせん、書けない。

一生、書かないだろう。

べつに、モヤモヤが溜まったり、爆発したりしない。

一つや二つ、そういうものを抱えているほうが、バランスが取れて良い。

あ、一つや二つではない。もっとたくさんある。

表現方法や内容はお粗末であると共に、書かない部分を自分ルールで課しているため、ブログには過激性や刺激は無し。

面白くない分、安心して読んでいただけると思う。

ただし、ツマラナイのが難点。

何事も一長一短、表裏一体。

自分という人間の総合力が低いので、いくら文章だけ飾ってもメッキはすぐ剥がれる。

文章を磨くには読書に励み、見識を深め、手法を学び、鍛錬、精進しなければならないが、わたしはどの分野においてもサボり人間なので、基礎トレーニングを怠る。

だから、自己中、自己評価人間になる。

で、さらに、目標値をすごく下げる。

いともカンタンにチャラくハードルを低くする。

無理しないで続けられる程度に設定する。

だもんで、全然、どの分野もものにならない。

ローリスク、ローリターンの典型。

（ノーリスク、ノーリターンかも？）

リスク配分型、バランス型でもある。

特別ダメなどうしようもないことさえなければよい。

別に特別飛び抜けて良いことがなくてもよい。

これは、わたしに向けた、わたし基準なので、皆さんには皆さんの基準や目標があると思う。

ちなみに、突然思い出したが、、、

知人以上、友人未満の、わたしは友人と思っている人、Fさんがいる。

25年ぐらい前からの、仕事を通じての知り合い。

蝶ブログにも何度か登場している。

彼女にはいつも、わたしは振り回されているが、年齢も4歳わたしが歳上であることもあり、微妙に噛み合わないところが、今日まで続いている理由の一つではなかろうか。

頑張り屋の彼女は、すごいパワーを振り絞って一心不乱に取り組む。

夕鶴の鶴が羽をむしって機織りするかのように、閉じ篭って頑張り期間の後に、ひょいっと声がかかる。

挫折真っ只中の、悩んだり苦しい時は人に会いたくないという彼女から、その真っ暗なトンネルを抜けた直後に連絡が入る。

たぶん、わたしだけでなく、複数の人々を誘っていると思う。

その夜明け直後の突然のお誘いに、のこのこ乗って出かけ、彼女の熱気に触れると、まぶしさと、労いの念と、応援したい思いがぼわっと出る。

それはよいのだが、まあ一方通行。

彼女は一気に溜まったエネルギーを放出しているのだろう。

25年の間に数えるほどしか会わなかったが、どれも節目節目。

彼女の次男が生まれた後や、お互いの家を1回ずつ程、訪れ、（彼女はご主人やお子さん達と一家総出で我が家に来訪）、我が家の新築前にご主人に相談に乗ってもらったり、ちょっと隣の県にお花畑を見に足を伸ばしたり、ミュージカルを観たり、単発の仕事を手伝ってもらったり、、、

長年の間に数回しか会わなかったにもかかわらず、彼女はわたしのアバターみたいに感じている。

私が出来ないことを彼女が頑張って成し遂げる。

ちょうど等身大のわたしが頑張ったら、彼女ぐらいかなと。

似たような位置にいると推測する。

A' と A"。

性格も少し似ていて、ちょっと破天荒ながむしゃら行動も共通するものがある。

ただ、わたしにはやる気がない。

頑張らないのではなく、頑張れない。

「頑張ったら出来るかも知れない」以前に「頑張れない」。

根性がない。

根性も能力の一つ。

「やれば出来る」という人がいるが、やれないのだから、現実としては「出来ない」。

「やる」という入り口に到達するまでの能力がない。

できる能力を潜在的に秘めているのに、「やる気がない」は、能力がないのと同じ。

なので、やる気がないわたしは、やる気、モチベーションを保ち行動する彼女を応援しているのだ。

「やる気がない」は、「不健康、病気未満」に少し似ている。

「鬱」ともどこかに繋がっているのかも知れないが、わたしは鬱の自覚症状はない。

話を戻す。

アバターの彼女をなぜ思い出したのか。

自分に甘いわたしをあれこれ分析していると、自分に鞭打つFさんがふと頭をよぎったのだろう。

同じアバターでも、ドイツ首相メルケルさんを自分のアバターに見たてることは有り得ない。

アバターは、等身大の自分を基準にする。

そもそも自己評価が低いため、アバターも低めにしているかも知れない。

わたしは、活躍する自分を思い描いても苦しいだけ。 

他人が活躍することに喜びを感じる。

自分は何もしないで、夢だけ見ているのだろうか、、、

健康体なのに、なぜこんなに自分は何もしたくないのか、自分でも不思議だ。

うっすら深層心理を推測してみると、、、自分の底流にあった価値基準、価値観の崩壊。

だが、スクラップ＆ビルドなので、底の底まで沈んだら、いずれ浮上するだろう。

ああ、今日はこんな内容にしたいわけではなかった。

すごくしょうもなく盛り下がっている。

雨と下がった気温と強まる頭痛のせいか、、、