熟年新米弁理士のひとり言

平成18年に59歳で弁理士試験に合格した企業内弁理士です。弁理士試験、企業での知的財産業務について、気軽にお話します。

小沢昭一

2007-07-01 10:18:10 | Weblog
小沢昭一、私の好きな俳優の一人です。
私の親の世代の方なので、若い方はご存じないと思いますが、個性的な素晴らしい俳優です。

最近、高齢のためか、あまりテレビ、舞台に出演されていませんが、ラジオ、本の執筆でご活躍です。

小沢昭一さんは、いくつかの本を執筆されています。
そのうちの1冊、「老いらくの花」を最近読みました。
この本、なかなか面白いです。
作者の人生観、老後観が良く表現されています。
例えば、「生涯現役より退役悠々」の表題で、「私は、例の生涯現役という言葉、どうもなじめません。むしろそれより退役悠々。退役の方が無精をきめられてラクです。」と述べておられます。

これは、「生涯現役」を目標とする私とは正反対の考え方のように思えますが、その前後の文章を良く見てみると、「ささやかながら今も現役でいられることを、ありがたいと思う」、「もうだいぶ前から隠居俳優と自称しておりまして、でも廃業宣言をしないところがまだ未練がましいのですが」とあります。
生涯現役を前面に押し出して仕事一辺倒に生活するのは粋ではないが、さりとて好きな仕事は継続したいというところが小沢昭一さんの老後観でしょうか。

私の「生涯現役」も、好きな仕事を生涯継続していきたいと考えており、仕事一辺倒ではなく、旅行、読書、陶芸等の趣味も同時に楽しみたいと考えていますので、小沢昭一さんの老後観とほぼ同じだと思います。

この本は、小沢昭一さんの人生観、老後観だけではなく、昭和時代の人々の暮らし、考え方が良く描かれており、懐かしさと同時に、人生の先輩から昭和の歴史を講義していただいている感じがします。

私と同世代の方は、自分の今後の生き方の参考になると共に、昭和を懐かしむことができます。
また、若い方は、過ぎ去った昭和の息吹を感じることができると思います。


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