徒然なるままに ~ Mikako Husselのブログ

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CVポートよ、さようなら(がん闘病記28)

2018年12月08日 | 健康

抗がん剤治療の終了から11月末で1年経ち、CTや超音波検査で再発の気配が見えないため、がん専門医と相談の上、抗がん剤治療のために埋め込んだCVポートを除去することになりました。CVポートの埋め込み手術を受けたマルテーザー病院で除去することに決め、手術日は12月6日と割ととんとん拍子に決まりました。朝7時半に病院の外科ステーションに来るように言われていたので、普段そんなに早起きしない私は結構苦労して時間通りに行ったのですが、看護師さんたちは患者さんたちを次から次へと手術階に運ぶことに忙しく、30分以上待たされました。それなら最初から8時と言ってくれてもよかったのに。。。という不満はさておき、8時過ぎに前掛けを大きくしたような病院服と手術中に着用する下着を渡され、名前と生年月日とバーコードが印刷された腕輪をつけられて病室に案内され、着替えを済まして8時20分くらいに手術階に運ばれました。

受付から手術階に運ばれるまではあっという間でしたが、そこから実際に手術室に入るまでかなり待たされました。通常であればこの待ち時間中に麻酔医が来て血圧計を装着したり、麻酔の準備をしたりするのですが、今回は局部麻酔で手術を受けることになっていたため、そういう準備もなく9時過ぎまで手術控室に転がされたまま放置されてました。9時20分頃にようやく執刀医が顔を出し、看護師さんたちが私を手術室に運んで、消毒などの準備を行い、患部を除いた全身にブルーシートを覆いかぶせ、私の視界が遮られたところで局部麻酔開始。ブルーシート越しの対話という奇妙な体験をさせてもらいました。「対話」と言っても私の方は痛みがあったら「痛い」と言うだけで、主に執刀医が次に何をするか(「麻酔の針を刺しますよ。ちくっとしますよ」とか、「電気メス使うので、変な音と臭いがしますよ」とか)を宣言するという感じなのですが。まあ、基本的には歯医者で抜歯や歯根治療を受けるのと大して変わりません。

執刀医が「ポートがちょっと深い位置にあって、細胞組織に結構取り込まれてるので手間がかかるけど、もうすぐ終わるから大丈夫だよ」などと状況説明をしてくれ、私が心配しないように気遣ってくれていたのは良かったですね。そんな中で、手術室の外から「まだかかる?」なんて聞いてくる人がいて、執刀医が「いや、いま縫合してるから、もうすぐ」なんて答えてて、なんか随分と緊張感がない印象を受けました。まあ、CVポートの取出しは埋め込みよりもずっと簡単な手術だからというのもあるのでしょうけど。手術台のブレーキがどこにあるか分からないような新米の看護師さんも配属されていましたし(笑)
そして手術が終わって病室に戻されたら、10時になってました。

こんな(下の写真)ドレーンをつけられてました。

病室には、朝食パッケージが用意されてて、それ食べてちょっと待ってろということだったんでしょうけど、なんか食欲のわくようなものでは…(笑)

朝から何も食べてなかったので、ひと心地着いてからサンドイッチとリンゴジュースは頂きました。

11時半くらいに執刀医が様子を見に来て、退院許可が出たので、治療報告書や就労不能証明書を外科ステーションの受付で受け取って、旦那に迎えに来てもらい、12時ちょっと前に退院することができました。ドレーンをつけたまま帰宅というのがちょっとショックではありましたが。

このドレーンを取ってもらうために翌朝8時15分に「選択的外来(Elektiv-Ambulanz)」に来るように言われ、あーまた朝早いのやだなーと思いつつ帰宅しました。

寝てる間にドレーンにくっついている廃液バッグが取れたり潰れたりしないかちょっと心配だったのですが、そういう問題もなく、普通に廃液が溜まってました。

それで時間通りに指定された場所へ行き、ほとんど待つことなく診察室へ通されたのは良かったものの、執刀医が急な手術で来られず、代理の先生が来るまで結構待たされました。30分くらい待ってようやく代理の先生が来て、軽く診察し、あっという間にドレーンを抜き取り、今後の指示を出して終了。その間10分くらいだったでしょうか。2週間はお風呂やサウナ禁止、というのは予想してましたけど、実際にそう宣言されるとやはりいやな気分になるものですね。

でもこれで体内の異物が取れたことはよかったです。もう二度と必要にならないことを願います。


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