懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家 鳥取県若桜町の民家

2014年06月30日 | 茅葺き民家
鳥取県若桜町(わかさ)は平成の大合併ても近隣町村と合併をしなかったのだ。
林業や農業以外に産業はないと思う。
そんな若桜町の国道から脇道を一本一本訪れた。
冬には雪も降り厳しい条件の土地である。
第三セクターてど運用する若桜鉄道、保存しているC12形蒸気機関車を復元して走らせる計画もあるが復元に何億円も掛かり目途がたたない。
そんな集落を訪ね歩くが10戸くらいの集落が人の生活する気配もなく廃墟になりかけている。
これは日本の山間集落で極普通に見られる光景になるであろうか
私もフィルムカメラで撮影していたのでこんな集落は記録にとらなかった。
デジカメなら気軽に撮れたと思うが残念である。
限界集落から無人集落に数千という数で変わろうとしている。
この写真の集落もいつまで維持できるのであろうかとカメラに収めた。

鳥取県も東部は入母屋造りです(旧国名の因幡地域)、西部の伯耆地方は寄棟造りです。




日本茅葺紀行  NO,141 兵庫県佐用町

2014年06月29日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 兵庫県佐用町 2007年6月撮影

兵庫県も西部には茅葺民家は少ない。教えてもらった茅葺民家を撮影に行く。岡山県から近い。
以前ならば岡山県の東粟倉村や兵庫県千種町にも茅葺民家も残っていたので茅葺民家だけでも撮影に行けたが今はヒマワリの見学などと合わせた撮影だ。

この家は昔からの庄屋クラスの旧家である。
議員をされている。近くで農作業をしていた女性がいたので車の中から撮影させてもらう。
長年仕事をされてきた人は服装や身のこなしが板についている。
人生を長く生きてきた人格も顔に出てくる。
茅葺民家も文化財だが長年農作業をしてきた人も文化財である。






蒸気機関車 伯備線豪渓

2014年06月28日 | 蒸気機関車
撮影場所 岡山県総社市豪渓

伯備線の豪渓駅を通過した上り線は大きくカーブしていたので撮影場所に最適
地元しか知らないのでここで撮影していて人に出会った事はなかった。
しかし、お召し列車が走った時はずらっと人の列
人を入れずに撮影は出来ず失敗した。
ここは複線になっていて双方の車線が100メートルは離れているし電柱もないので都合がよかった。
駅をでてトンネルに入るが結構煙を吐いてくれた。
一日ボケーと蒸気機関車を待っていた。


岡山の茅葺民家写真展 -23 煙草 その1

2014年06月27日 | 岡山の茅葺民家写真展
撮影場所 岡山県新見市法曹

今回から3回にわたり煙草のある風景をお送りします。
収穫時期を迎えた葉タバコ、黄色くなったら収穫、煙草の花は意外と美しい花が咲く。

煙草は畑作しかできない地域の主な作物のひとつでした。
専売公社が買い上げてくれたので確実な収入源として岡山県でも広くつくられていた。
しかし、専売公社の民営化、喫煙者の減少や外国産煙草の輸入や外国産葉タバコの輸入でコスト高の日本産葉タバコは苦境に追い込まれている。
岡山でも八割減に追い込まれている。
煙草の生産者は野菜や果樹生産に切り替える人が多い。
ここ20年で時代は大きく変化した。

写真を撮ることは時代を記録する事でもある。
写真とは「未来を見つめ現在を記録する事だ」といわれている。
素人には未来を先読みする事は難しい。
先読みが出来ればもっと金も儲けしているし出世もしている。
素人にできる事はひとつのテーマを他人に惑わされることなく、ひたすら撮り続ける事であろうか



茅葺民家 佐賀平野、屋敷林の民家

2014年06月26日 | 茅葺き民家
撮影場所 佐賀県北方町

佐賀平野は遮るものがなく冬は強い北風が吹くと思うが民家の周りに屋敷林のある家はすくない。
くど造り民家と屋敷林の民家があったので撮影する。木も常緑広葉樹が多い。杉や松の針葉樹は少ない。
全国各地には生垣や屋敷林の美しいところが残っている。建物が日本瓦の民家ならば撮ろうと思うが新建材の民家では撮る気が起きない。
全国各地の生垣や屋敷林をテーマに撮影したらいい作品集ができると思う。

田圃沿いの畦道が人が生活している痕跡が残って良い。
田には麦が植わっている。一面が黄色くなった麦秋の頃に撮影に来たいとおもうが実行できない。
全国でも少なくなった二毛作地域である。
麦刈が終わればすぐに田植えの準備である。




日本茅葺紀行  NO,140 木の柵のある民家

2014年06月25日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 青森県稲垣村(現在はつがる市)

家の周りを木の柵で囲っている家に出合うと嬉しくなり撮影する。
それも専門の業者が施工した柵でなく住人の方がやった柵が味がある。
廃材や川や海岸で拾ってきた材料を使うと余計に味がある。
時には不細工な施工も見受けられるが一層に田舎の風景らしくてよい。
この家の柵も味がある。まるで縄文時代の集落を囲う防護柵にも見えてきた。
東北の民家は家の周りを塀で囲うことも少ない。
防風のための柵か思いながら撮影する。
関西の民家は贅沢な塀で囲むことが多い。地方によって特徴がある。

こんな素朴な柵や塀に出合う事を楽しみに撮影を続ける。


懐かしい物 ディゼル特急岡山駅

2014年06月24日 | 懐かしい物
撮影場所 岡山県岡山駅

かって走っていたディゼル特急キハ181系とEF65電気機関車
懐かしい物と書いたが写真で見ると全く懐かしさを感じさせない。
この当時はまだ走行を始めて五年以内で車体も美しい。
ディゼル特急も電気機関車も新鋭機でもあった。
EF65は500番台であろうか
EF65も1000番台が少し残っているだけでほとんどが廃車になった。
製造して40年以上が経過した。
いくらでも走っていた頃にはカメラを向ける事も無かったが40年経過すると何もかもが懐かしい。
キハ181系の横の表示JNRも国鉄の解体で消えてしまった。
JNRはJapanese National Railways、英略称: JNR)日本国有鉄道の略です。

EF65は直流区間の電気機関車で調べて見ると直流直卷モーターを使っている。
まだ半導体を使った制御電車はでていない。
直流モーターが鉄道に採用されたのはトルクが大きい、速度制御が可能な事でした。特に直流直巻モーターは固定子コイルと界磁コイル(回転子の磁石を作る)が直列につながれているため始動時に大きなトルクが得られる。
現在は直流モーターは構造と維持が面倒なため半導体素子を使ったVVVF装置と三相モーターの組み合わせが多い。

岡山の茅葺民家写真展 -22  登る その2

2014年06月23日 | 岡山の茅葺民家写真展
撮影場所 岡山県加茂川町

山の中腹に茅葺の小屋があったので歩いて登る。
小屋は切妻造りで簡素な造りにしてある、
撮影していたら地元の女性がゆっくりと登ってきた。斜面の畑に収穫にでもいっていたのか
高齢になると上り坂は厳しい。しかし、長年暮らしている地元の人はそれも生活の一部、斜面の畑も与えられた土地と思い耕作している。こんな斜面と思うのは都会の人間、愚痴ひとつ口にする事なく日々くらしている。山間部の人にすれば人で溢れ自分では何も作らない都会の暮らしに息苦しさを感じると思う。

演出をしないで地元の人を写すには何回も足を運ばないといけない。
500人撮影したければ500回足を運ぶ必要がある。

茅葺民家 斐川平野の反棟と築地松

2014年06月22日 | 茅葺き民家
撮影場所 島根県斐川平野

斐川平野の昔からの農家には築地松が北西に風を防ぐため植えられている。
綺麗に切りそろえられた風景は日本の田舎の風景のひとつでもある。
○○百選にも選ばれる風景のひとつである。
○○百選は自分だけの物を作ればよいと思う。
私ならば日本の茅葺民家百選を作る。各地方の特徴のある民家を100カ所選ぶ
斐川平野の築地松と反棟民家もひとつに加えたい。

築地(ついじ)の意味を辞書で引くと土で築いた土手とある。
斐川平野は暴れ川の斐伊川の洪積地のため洪水被害を少なくするために家の周りに小土手を築いたようだ。斐川平野を斐伊川の橋の上から見ると天井川になっていて明らかに川の方が高い。
そんな築地に木を植えて屋敷林にしたのが築地松の始まりのようだ。
当初は松でなく雑木であったようだ。江戸時代には農民が築地松を植えて格調のある民家にする事は許されなかったので明治以降に松を家の周りに植えるようになったと思われる。

築地を築いてもどれほど洪水に効果があったか疑問である。
雨が降れば屋敷に水がたまるので排水の必要がある。排水と出入りのための開口部が必要である。今の斐川平野の民家の敷地を見ても盛土した築地の痕跡は確認できない。








日本茅葺紀行  NO,139 山口県川上村の民家

2014年06月21日 | 日本茅葺紀行

国道9号線から山道に入り長門峡の方に入った。川上村も今は萩市に編入された。
山間部には雪が残っていた。ノーマルタイヤだったので慎重に走る。
山間地に小さな集落がいくつかあった。
静である人は住むが人の生活の音が聞こえない。残雪が風景をよけいに寂しくさせる。
現代人は騒音の中で暮らしているので自然の小さな音はかき消されてしまう。
車の音、電車の音や工場や商店からの騒音、人の雑踏の中で生きている。
木の葉の擦れあう音や風の音、カエルや鳥、昆虫の鳴き声も耳に入らないし騒音のひとつになってしまう。
静かな山間地で聞く鳥の声は驚くほど大きな声に聞こえる。
離れた地元の人の会話も耳に耳に入る。

冬だから余計に静であろうが生活感の少ない集落である。こんな集落が全国に何千もある。
作物を作っても動物の被害に遭うのであろう。
そんな中、何軒か茅葺民家を撮影する。寄棟で下屋は石州瓦の民家だった。