懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

蒸気機関車 ナンバープレート

2013年03月31日 | 蒸気機関車
撮影場所 熊本県人吉市

停車中のC57型蒸気機関車のナンバープレート等を横から撮影する。
今でも蒸気機関車を一台一台、正面、斜め、横の車体、正面と横のナンバープレートを撮影しておくべきだったと反省する。
デジカメ時代になると琺瑯の看板や狛犬を沢山撮影している人がいる。
D51型蒸気機関車などいくらでもいたので一台一台撮影するのはフィルムが惜しくてやらなかった。
蒸気機関車の写真展をして驚いた、鉄道ファンのなかにはナンバープレートを見てどこ所属していた機関車と言い当てた人がいた。
ネットで見ると蒸気機関車の経歴を調べている人がいする。
一台一台撮影して写真集にしていればそれを見ているだけで心が和む、撮影に走りまわっていた頃がよみがえる。こんな無機質な数字や文字のどこが良いのかと思うがマニアにはたまらない歴史と物語を持っているのだ。
こんな写真集を作っていれば老後の思いでと楽しみのひとつになったであろうと思う。

機関車のナンバープレートは四枚ついている。正面とテンダーに付いているはサイズが大きく横の二枚は場所が限られているのでワンサイズちいさい。
運転席側にはナンバープレートの他に所属機関区を示す「区名札」重量を表す「換算銘板」
製造所と製造年を表す「製造銘板」が付いている。区名札には「人」が入っているので人吉を意味する。
蒸気機関車のものはほとんどが真鍮製でマニアの間ではコレクションとして人気が高い。

日本茅葺紀行 その42 山形県真室川町

2013年03月30日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 山形県真室川町 2004.5.1撮影

真室川町に手紙をだして何軒か茅葺民家を教えてもらった。
次の日に秋田に行くために真室川町に泊まる。
真室川は真室川音頭が有名だ、子供のころに伴淳三郎が唄いヒットしたのでよく耳にした。花笠音頭とともに山形を代表する元気のでる昭和の民謡でもある。

次の日は奥羽本線の及位(のぞき)駅を見る事も目的だった。及位は国鉄時代の難読駅の横綱にランクされたので現物をみたかった。
茅葺民家を探すのも情報の全くないところは役場に教えてもらわないと難しい。

4月中旬以降は東北は花で一杯、水仙チューリップは特に美しい。気温が涼しいので球根の太りもよく花が大きい。芝桜も寒さに強く北海道でも大きな芝桜公園がある。
民家の周囲を芝桜の庭園にしている民家をよくみかける。
この茅葺民家も芝桜が美しかったので撮影する。


懐かしい物 木の半鐘 岡山県長船町

2013年03月29日 | 懐かしい物
撮影場所 岡山県長船町

公民館の前に立っていた木の半鐘
皆が集まる中心地に設置したのであろう。自分の子供のころにも木の半鐘は火災を知らせる重要な情報手段であった。学校でも教えられた。
火災の発生場所によっては鐘を速度が違う、距離が近いと早鐘になる。
わたしも火災の発生で鐘の鳴るのを聞いたのは一度か二度くらいであった。
これだけ携帯電話の普及した時代に木の半鐘が残っているだけで「ナニコレ珍百景」である。
「ナニコレ珍百景」を見ていたらある島で地域の広報誌を配る日に法螺貝を吹き住民を集めるところがあった。役員になった人は法螺貝を引き継ぐ、若い役員さんは法螺貝の吹き方から練習しないといけない。役員は女性が務める事が多く遠くに聞こえるような吹き方も習得する必要がある。現在もこんな習慣が残っているだけでもうれしい。
法螺貝が鳴り響くと地域の住民がぞろぞろと会報をもらいにくる。音で情報を伝えるのは騒音のない島での暮らしだからできるのであろう。島での人々の絆のためにも必要な事などであろう。

ここまで携帯電話などの通信手段が発達するとは思わなかった。
移動電話は大型のトランシーバーのような自動車電話だったと思う、それからすると隔世の感かある。
携帯電話で生活そのものや風景も変わった公衆電話ボックスも駅の伝言板もなくなった。


茅葺民家 地蔵と民家

2013年03月28日 | 茅葺き民家
撮影場所 広島県高野町(現在は庄原市)

高野町は広島県の北部よく雪の降るところだ。背後に中国山地をひかえる峠を越えれば島根県の横田町や吉田村
茅葺民家も沢山あったが今は少なくなった。
茅葺民家の前に地蔵さんのあった。写真家の佐野昌弘氏の写真の中にもこの地蔵と民家を撮ったのが出てくる。

昭和歌謡に三橋美智也の唄った「おさげと花と地蔵さん」という唄がある。
昭和30年代の日本のどこにでもあった田舎の光景である。
この歌を聴くと懐かしい昔の暮らしを思い出す。
昭和30年代は工業国として都会には大量の労働者が必要であった。
農村の二男、三男は仕事を求めて都会に就職した。
故郷を後に都会の移り住んだ人々の故郷を慕う歌がヒットした時代でもある。
望郷演歌と呼ばれていた。赤いランプの終列車、哀愁列車、リンゴ村から、ああ上野駅などである。
高野町にくると懐かしい田舎の風景があった。しかし、峠道もよくなり、この民家もトタンを覆い高野町の田舎の風景も姿を消している。




蒸気機関車 石蟹駅のD51

2013年03月27日 | 蒸気機関車
撮影場所  岡山県新見市石蟹駅(伯備線)

石蟹駅にD51が停車していたので撮影
石蟹も石灰の採掘場がある。
この駅からも石灰列車や小野田セメントで製造されたセメントを出荷していた。
石蟹と新見の間に小野田セメントの工場があった。
今は大きなスーパーやホームセンターなどのショッピングエリアになっている。
このセメント工場へ石蟹駅から引っ込み線があった。
石蟹駅から新見側に伯備線に1kmほど並行して走り高梁川を渡る鉄橋の先に工場があった。

工場の壁か煙突に小野田セメントと大きく描かれてたように思う。しかし、こんな工場もいつしか消えた。
小野田セメント(現在は合併して太平洋セメント)の経歴を見ると昭和6年に小野田セメント阿哲工場としてできている。後に新見工場に改名され昭和54年7月に工場は閉鎖されている。
蒸気機関車の写真を撮影しても周辺の工場や集落や町並みと一緒に撮影した写真が極めて少ない。小野田セメントと蒸気機関車の撮影は私もしていない。
蒸気機関車の写真はどうしてもガイドブックの場所で撮影してしまう。みんなが同じような写真しか残していないようにおもう。
これはデジカメ写真でも同じでガイドブックたよりだったり人気撮影ポイントに集中する傾向がある。

日本茅葺紀行 その41 レンギョウのある風景

2013年03月26日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 兵庫県三木市

桜の咲く頃、レンギョウも華やかに花を一杯つける。車で走っていても生垣に植えられていると鮮やかさに眼を奪われる。
枝一杯に花を付けると人目につく一つ一つの花は大した事はないがこれだけ集まれば存在感がある。花の世界のAKB48のようなものである。ひとりひとりではどこにでもいそうな女性だが数が集まれば花になる。
花は昆虫に見つけてもらうためにいろいろな進化と工夫をしている。

レンギョウは直立するシナレンギョウとツル性のチョウセンレンギョウが植えられている。チョウセンレンギョウが花の密度が濃く鮮やかに見える。
シナレンギョウは葉の間に花が咲くので花の鮮やかさではチョウセンレンギョウが上だ。
最近はチョウセンやシナと聞くだけで大嫌いと言う人も増えた。
まあ花には罪はない美しいものは美しいと春を観賞したい。

レンギョウは増やすのも容易だし強健で育てやすい、苗を買う必要はない。根の出ているのを誰かにもらうか挿し木で増やせる。


古い町並み 岡山市足守

2013年03月25日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 岡山市足守 平成6年に撮影したものです。

足守藩は二万五千石で木下家が12代256年にわたり治めた。
町並みは余り大きくないが古い民家が残っている。
私は昭和48年に清音駅からテクテク歩いて訪れた。
昼過ぎに歩きだしたのでついたのは夕暮れであった。
何を撮影しようと強い目的なく歩くのが目的だった。
昭和の写真は余り大した写真も残っていない。
昭和に撮影した民家も30年後もほとんど変わらない。
今は町並みを観光用にしているので以前より整っている。
足守は痛んだ家は以前からそんなに多くなかった。

町並みで味のあるのは古い町並みの中に痛んだ家も混在するのがいい。
住んでいる人には外部の人間がこんな無責任な事を言って申し訳ないが、集落や民家に郷愁を感じるのは滅びの部分があった方が好きである。
足守の町並みは滅びの部分の少ない町だ。









茅葺民家 犬のいる風景

2013年03月24日 | 茅葺き民家
岡山県加茂町 三匹が吠えながらお出迎え

撮影場所 岡山県加茂町、岡山市、長船町

茅葺民家と犬のいる風景をお送りしま。
犬はどんな山の中に行っても雑種は少なくなり洋犬が多くなった。
雑種が強くて元手が掛からずよいように思うが人々の生活が豊かになるにつれてペットショップで売っている犬でないと満足できなくなる。
雑種を連れての散歩では恥ずかしい思いがあるのであろうか
日中お婆さんの一人暮らしの人は息子が寂しいのではと犬を買ってくれたという家もあった。
よく吠える犬がいて私が怒らせたら大口を開けて怒り狂う犬がいた。
ドアップで犬と茅葺民家を撮影していたら家の人が出てきて、日頃はおとなしいのに今日はよく吠えると犬を叩いて犬を小屋に押し込めた。
実は犬を怒らせたのは私でとは言えず恥ずかしい思いをしたことがある。


岡山市



岡山県長船町 チャッピーの家と小屋に書いてあった。

蒸気機関車 9625号機

2013年03月22日 | 蒸気機関車
撮影場所 青森県青森機関区

青森機関区の機関庫に入っていた9625号機
大正の機関車で武骨で味わいがある。

製造が大正三年、引退が昭和47年、60年間実働してきた。
現在梅小路蒸気機関車館に保存されている9633号機より番号は若いが、こちらが保存に外れた。
9633号機はNHK朝ドラ「旅路」にも出ているので知名度も立ちかかったのか、それとプレートNOに形式が入り字体に格調がある。

9625号機は現在、山田線磯鶏駅に保存されている。
磯鶏駅も津波が押し寄せたがフェンスが転倒した程度で大きな被害はでていない。

日本茅葺紀行  その40 菜の花のある風景

2013年03月21日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 兵庫県三木市 2008.4.8撮影

三木市で茅葺民家を撮影していたら菜の花が咲いていたので撮影する。
菜の花は花芽と葉の部分を食用にするためこの名がついた。
アブラナ科の植物が多く大体が黄色である。大根のように白い花もある。
私も色々な菜の花を食べてきた。好きなのはチンゲン菜とアブラナであろうか、大根は余り美味しくない。種子に脂肪の多い花芽が美味しい。うまみと食感と少し苦みが個人の好みになる。五味のうち苦みがわかれば大人だという人もいる。
今春の河川敷を圧巻している西洋カラシナの花芽も食べられるがアクが強い。

各地で菜の花を観賞用として植えてある。観光農園にしたり桜と一緒に咲かせているところが多くなった。美山町では茅葺民家の畑に菜の花畑を作っている。
余り演技っぽいのは私の好みではない。