懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

茅葺民家 斐川平野の反棟と築地松

2014年06月22日 | 茅葺き民家
撮影場所 島根県斐川平野

斐川平野の昔からの農家には築地松が北西に風を防ぐため植えられている。
綺麗に切りそろえられた風景は日本の田舎の風景のひとつでもある。
○○百選にも選ばれる風景のひとつである。
○○百選は自分だけの物を作ればよいと思う。
私ならば日本の茅葺民家百選を作る。各地方の特徴のある民家を100カ所選ぶ
斐川平野の築地松と反棟民家もひとつに加えたい。

築地(ついじ)の意味を辞書で引くと土で築いた土手とある。
斐川平野は暴れ川の斐伊川の洪積地のため洪水被害を少なくするために家の周りに小土手を築いたようだ。斐川平野を斐伊川の橋の上から見ると天井川になっていて明らかに川の方が高い。
そんな築地に木を植えて屋敷林にしたのが築地松の始まりのようだ。
当初は松でなく雑木であったようだ。江戸時代には農民が築地松を植えて格調のある民家にする事は許されなかったので明治以降に松を家の周りに植えるようになったと思われる。

築地を築いてもどれほど洪水に効果があったか疑問である。
雨が降れば屋敷に水がたまるので排水の必要がある。排水と出入りのための開口部が必要である。今の斐川平野の民家の敷地を見ても盛土した築地の痕跡は確認できない。









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