懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行 その24 奈良県桜井市

2012年12月31日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 奈良県桜井市

奈良県に寒い時期に茅葺民家を探しに行った。
今日のような寒い日には茅葺民家などを探しに行くものでない。日の長い春から秋の間に行くべきだった。
名阪国道を使って移動したが名阪国道は結構標高の高い所を走っていて雪の中の走行だった。登り下りの道もきつく事故が怖い。
奈良県のどのあたりに茅葺民家があるか情報もなくネットや本に載っていた場所を訪れて見た。
桜井市の山中の集落にあった大和棟の民家です。
奈良県と言えば大和棟の民家が良く似合う。
昔ながらの大きな民家です。

本年もお世話になりました。過去に撮影した写真を中心に投稿しています。
段々身体も不自由になりカメラを持っての撮影も年々少なくなっています。
来年はもう一度東北を訪れて見たいと考えています。
よいお年をお迎えください。

蒸気機関車 筑豊本線

2012年12月30日 | 蒸気機関車
撮影場所 福岡県筑豊線植木周辺

筑豊線の植木あたりで蒸気機関車を歩道橋の上で待った。平地からの撮影ばかりで志向を変えてみた。
9600形蒸気機関車の牽引する石灰列車を撮影する。
9600形ナンバーが切りが良い数字だ。デフ(除煙板)がないのも古風でよい。鍔付き煙突も今となっては懐かしい。
蒸気機関車も真上から見下ろして撮影するのも迫力がなくなる。
どの角度、どの高さから撮影するのが迫力があるか習得せずに蒸気機関車の撮影は終わったように思う。
撮影場所、季節による違い、撮影する高さ、角度、光線と撮影時間をいろいろ試して自分の撮影ノーハウにしておけば何を撮影するのにも応用できたと思う。

鉄道 井笠鉄道沿道風景

2012年12月29日 | 鉄道
撮影場所 岡山県笠岡市郊外(井笠鉄道沿線)

井笠鉄道(廃線)の沿道の風景
笠岡市の郊外の井笠鉄道沿線を撮ってみた。
鉄道写真は民家のゴチャゴチャ建ち並ぶところでは普通、撮影しない。
列車主体の写真にはこんなところは不向きである。
しかし、年齢を重ねるに従いこんな沿線に家が建ち並ぶ生活感のある風景が好きになってくる。
沿道に花や野菜を植えたり植木鉢が置いてあったり、都会近郊の鉄道沿線では柵に植木鉢がぶら下がったり置き場になっているのを見かけた。
のんびりと軽便が走った在りし日の光景です。







懐かしい物 土塀のある風景

2012年12月28日 | 懐かしい物
撮影場所 倉敷市加須山

元気であった頃、時間があれば近所に散歩に出かけていた。
私の住んでいる所は田舎で本瓦葺きの民家や土塀が残っていた。
人の住んでいない家の土塀が続いていた。いずれこんな風景もなくなると思ったのでカメラを持って撮影に出かけた。小雨も降っていた。
暗くて三脚が必要であった。民家や土塀を撮るには曇り空か小雨がよい。
民家など晴れた日は陰影ができてちっとも良くない。

撮影する時はこんな土塀の写真など撮影して何になるのかと思った。
使う予定があれば撮影もするがホームページもブログもなかった時代、誰しも撮っても仕方がないと思ったのに違いない。
写真が電子化できて誰でもパソコンが使える時代が来るのが分かっていればなんでも撮影したとおもう。
パソコンは老人に取っては大変有難いアイテムである。特に私のように動けない者にとっては

撮影していても雨の日では誰も通行人がいない、しばらく待っていたら近くの学校の女子大生が歩いて来たのでパチリ







茅葺民家 雪の美山町

2012年12月27日 | 茅葺き民家
撮影場所 京都府美山町島地区

初めて美山町に行ったのは12月半ばだつた。
民宿で一泊するつもりで出かけた。
京都北部に向かうに従い雲行きが怪しくなる。
知和町ではみぞれ交じりの雪だった。
美山に入り段々雪が降り続いた。
タイヤチェーンを持ってきたがほとんど付けて走った事がない。
美山町の役場から送ってもらったパンフレットと地図には茅葺民家は300軒残っていると書いてあった。
300軒となると一日に30軒撮影しても10日はかかる。
四日くらい宿泊すれば一気に撮影できるがそんなに会社も休めないし、撮影していても飽きてくるに違いない。
結局、美山町をすべて回ったのは6回目か7回目だったと思う、その間六年は経過していたので茅葺民家でトタンを掛ける家もあったとおもう。
茅葺民家が減る一方、指定を受けている北地区には33軒の茅葺民家があった、茅葺が17軒、トタンが16軒だったが今はほとんどが茅葺民家に復元したのではないでしょうか




日本茅葺紀行 その23 稲架木のある風景

2012年12月26日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 岩手県葛巻町

東北を旅行すると田圃や畑の脇に稲や穀物を干す常設の稲架を目にすることがある。
杉の丸太のものや栗の木で100年も使っているものもある。
岩手県り久慈市の山の中の集落で栗の木の立派な稲架を見た。
NHKの昼の番組にバッタリ(水車)と一緒に出てきたので訪れた。
フィルムカメラの時代だったのでケチケチ撮影していたので稲架の写真は二枚ほど撮って終わりだった。
稲架のある風景を見ると懐かしくなる。
日本人の脳に刷り込まれた懐かしさを感じる風景のひとつであろう。
日本海側の五能線沿いにこんな風景が沢山ある。
残念ながら茅葺民家がないし自分の身体では撮影が難しいので素通りした。
列車や海や棚田を撮影できる人は撮影したい風景だ。


蒸気機関車  列車交換

2012年12月25日 | 蒸気機関車
撮影場所 岡山県伯備線高梁駅

駅での列車の交換しているところ
上り下り双方が蒸気機関車である。単線区間では正面衝突を避けるため次の駅まで向かってくる列車がない事を確認して発車する。
自分は蒸気機関車の牽引している普通列車に乗っていたのであろう。
停車時間を利用して機関助手は石炭を手元に取りやすいように掻き寄せている。

蒸気機関車の助手は重労働である。缶前は暑いし肉体労働で立ちっぱなしである。
しかも振動と揺れが酷い。
伯備線も山陽線に入ると電化していて架線で感電するのでこんな作業はできない。




古い町並み  岡山県久米町坪井

2012年12月23日 | 古い町並み
撮影場所 岡山県久米町(今は津山市)

久米町坪井は播磨からの出雲街道の宿場町として栄えたそうだ。
これは久米町に茅葺民家を撮影に行った折に少し立ち寄って撮影したのであろう。
全く記憶していない。どんな町だったのか覚えていない。ネガに久米町坪井と書いてあったのだけがたよりである。
岡山に住んで素晴らしいと思った事は岡山文庫という本がある。他府県から移り住んだ者には岡山を知るのに大変役に立つ。私は岡山の民家、岡山の街道、岡山の民具を買った。
岡山の街道は昭和40年に新聞に連載されたものを本にしたものである。いまでも寝るときに眺めると気分が落ち着く。街道は街と街を結び、宿泊施設のある宿場町が生まれ発展してきた。出雲街道の坪井の街も本にでてくる。昭和40年代に岡山の街道の本に出てくる街を巡っていたらいい写真が残せたのにとおもう。本になっていて二番煎じをするのもしゃくという思いもあった。しかし平凡な人間にそんな独創的な能力などあるはずがない。二番煎じでも人真似でもいい、物まねから入りやっているうちに自分の個性がでてくるのではないかと思う。

出雲街道は津山から勝山、美甘、新庄に抜けるルートだったようです。
勝山町の神庭の滝の横を2.5メートルの細い道を登る道がある。登りきったところにに星山という集落がある。
茅葺民家が10軒ほどあった。なんでこんなところに集落があるのか地元の人に聞いたら勝山から山越えで美甘に抜ける出雲街道だったと教えてくれた。
旭川に沿っての川沿いルートは避けて山越えのルートであったようだ。
歩いて勝山から美甘まで山越えは一日で行けたのであろうか










茅葺民家 犬の散歩

2012年12月23日 | 茅葺き民家
撮影場所 岡山県津山市

雪の日に茅葺民家を撮っていたら犬の散歩に畦道を歩いている人がいたので撮影させてもらう。
雪が降ろうと犬は散歩は大好き元気よく嬉しそうに歩く。

最近はどんな田舎に行っても犬も猫も金を出して買ったものを飼っている。
雑種だと引け目を感じるようになった。
私はペットに10万円も金を掛けるのは信じられない。
ペット産業の光と影が問題になっている。華やかなペットの影で値崩れを防ぐことといい品種を残すために間引きが行われている。犬猫の数の2割から3割は繁殖飼育業者から持ち込まれ物であるという報告がある。

ペットは雑種であれ可愛い物は可愛い。
一人暮らしの寂しさをぺットが担っている事も多い。




日本茅葺紀行 その22 茅壁の茅葺民家

2012年12月22日 | 日本茅葺紀行
撮影場所 福島県南会津町

茅葺民家の周りを茅を縛り付けた茅壁、寒さ除け雪除けのため茅で覆う。曲がり屋の構造である。
昔の秋山郷の茅葺民家の写真を見ると茅で屋根を葺くようにしっかり積み重ね縛り付けた恒久的な壁にしていた。
断熱効果もあり材料が近くで調達できる利点はあるが火災にはきわめて弱い。
この民家も外から火をつけられたら一気に燃え上がる。
日本の家屋は元々燃えやすい。放火するような人間がいないというのが前提になっている造られている。
この茅は冬場乾燥も兼ねているのであろう春になると倉庫に片付けるのであろうか。
雪の多い地域では茅葺民家の周囲を茅で覆った家をたまに見かける。