懐かしい昭和の情景を追って

過去に撮影したネガをフィルムスキャナーで電子化しています。蒸気機関車、古い町並み、茅葺民家を投稿します。

日本茅葺紀行  NO,139 山口県川上村の民家

2014年06月21日 | 日本茅葺紀行

国道9号線から山道に入り長門峡の方に入った。川上村も今は萩市に編入された。
山間部には雪が残っていた。ノーマルタイヤだったので慎重に走る。
山間地に小さな集落がいくつかあった。
静である人は住むが人の生活の音が聞こえない。残雪が風景をよけいに寂しくさせる。
現代人は騒音の中で暮らしているので自然の小さな音はかき消されてしまう。
車の音、電車の音や工場や商店からの騒音、人の雑踏の中で生きている。
木の葉の擦れあう音や風の音、カエルや鳥、昆虫の鳴き声も耳に入らないし騒音のひとつになってしまう。
静かな山間地で聞く鳥の声は驚くほど大きな声に聞こえる。
離れた地元の人の会話も耳に耳に入る。

冬だから余計に静であろうが生活感の少ない集落である。こんな集落が全国に何千もある。
作物を作っても動物の被害に遭うのであろう。
そんな中、何軒か茅葺民家を撮影する。寄棟で下屋は石州瓦の民家だった。