茶雅馬茶道教室 ~MIHO企画~

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岩松院

2008年11月23日 | Weblog
ちょっと復活!お勧めてらめぐり
開創設は文明4年(1472年)雁田城主の荻野備後守常倫公の開基で、開山は不琢玄珪禅師。
本堂は136.5坪。その他庫裡、鐘楼、座禅堂、仁王門がある。本尊仏は宝冠をいただく釈迦牟尼仏で、江戸時代初期(慶長かその直後)の作。
雁田山麓の古刹「岩松院」への道は、のどかな果樹園の中に続いています。
かつて北斎や一茶も訪れたこの寺の本堂大広間の天井を飾るのが、「八方睨み鳳凰図」。21畳敷の天井いっぱいに五色の翼を広げた鳳凰は、北斎が没前年(1848年)の89歳に描いた集大成ともいえるもの。
鉱石をまぜた植物油性の岩絵具を使っているため、極彩色がいまだに保たれ、神々しいほどの光彩を放っています。構図やかくし絵が把握できるよう、畳の上に仰向けに寝て見ると、150年たった今も北斎の気魄をそのまま伝え、見る者に迫ってきます。
富士山が「かくし絵」として描かれているので、それを探してみるのも一興でしょう。
裏庭には松の古木の下に小さな池があり、桜が満開になる陽春には、何百というヒキガエルが集まって求愛をする「カエル合戦の池」としても有名です。そのカエルたちを見て一句したためたといわれる小林一茶の「痩せ蛙 まけるな一茶 是にあり」の句碑が池のそばに立っています。このほか福島政則公の霊廟、由良哲次氏歌碑、高井鴻山頌徳碑などがある。