長尾景虎 上杉奇兵隊記「草莽崛起」<彼を知り己を知れば百戦して殆うからず>

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<SAPIO'S EYE>小学館2015年1月号「外交戦略を心得ぬ安倍晋三首相?」せこい外交話

2014年12月06日 15時06分40秒 | 日記






小学館SAPIO誌2015年1月号<SAPIO‘S EYE>ⒸSAPIO編集部
編集・文・緑川鷲羽(みどりかわ・わしゅう)
*日本はいつの間に「後列の国」になったのか
「就任から2年弱で50か国を駆け抜けた外交努力は、今まさに実を結ぼうとしている」――衆議院の解散直後、安倍晋三首相と親しいことで知られる新聞記者が、安倍外交を手放しで褒め称える記事を書いた。
記事にどんな意図があるにせよ、実際に日本の国際地位が向上しているならば歓迎すべきことだ。だが、果たして本当にそうなのか。
肝心の安倍首相のサミットやAPEC等の記念写真の立ち位置はというと、なんと後段の左端から4番目。前列左端側の韓国・朴槿恵大統領に比べても、冷遇されているように思えて仕方がないのだが………。外務省出身で元駐レバノン特命全権大使の天木直人氏が指摘する。
「国際会議の集合写真の立ち位置はホスト国が決めますが、各国は世界に存在感を示すためにどうにか良い位置で写ろうとホスト国と事前調整する。もっと中心に、もっと前にしてくれと交渉するのが、外交なんです。中国での会議ではホスト国の中国がアメリカやロシアやEUを重視して、またASEAN諸国等も前列です。それに比べれば世界第三位の経済大国の筈の日本の安倍首相は後列の端……安倍首相の外交成果が内弁慶に過ぎなかったことが世界的に証明されてしまったわけです」
「かつて中曽根首相は強引にでもレーガン大統領やサッチャー首相に話しかけたり分け入ったりしてセンターポジションで写真に納まった。それなのに安倍首相は静かに背後から写真に写るだけ。ランチの時もひとりで自分のコップに水を自ら注ぐ光景が映されていた。一見、セコイようですがそういうことも含めて“外交”なんです。こうした情けない姿が世界に晒されるのは大きなマイナスです。外務省もなぜアドバイスしないのでしょうか」
国際情勢が激変するなか、政権が外交戦略に苦慮する様子はよく分かる。しかし、だからといって、日本の存在感を水増しすることは、それこそ日本の孤立化につながるだろう。

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