池上彰の行動経済学❶
❶まえがき+イントロダクションそもそも行動経済学とは何か?❶経済は感情で動いている
『働く君に伝えたい「本物の教養」池上彰の行動経済学入門』池上彰監修 Gakken「行動経済学の基礎のき」「どうすれば経済が理解できるのか?」基礎のきから池上解説Ⓒ池上彰(監修)Ⓒ学研
まえがき
昔は(といってもわたし(池上彰氏)が小学生のころですから今から60年前)『タバコ屋の看板娘』という言葉がありました。
昔はタバコの販売は専売公社が握っていて、タバコ屋でしか買えず、値段も同じです。
ですが、タバコを買うおじさんたちはわざわざ遠くでも、看板娘の美女がいるタバコ屋に買いに行ったものだといいます。
値段は何処でも同じでも、「看板娘から買いたい」というおじさんの欲求があった訳です。
池上さんも最近、コンビニでバイトのスラブ系の美女が店員で、ガムかチョコを買うだけだったのですがドギマギしたそうです。
こんなものを買うだけで、申し訳ない……と。
こういう感情に動かされるのが行動経済学です。
人間の弱さを分析したら、どんな経済行動になるのか?それが行動経済学です。
そもそも行動経済学とはなにか?
❶経済は「感情」で動いている! しばしば非合理的なことやムダなことをするのが私たち人間です。
心の動き方というものを重視して、経済の動きを読み解こうとするのが行動経済学です。
人間の感情もまた経済と言う生き物を動かしているものなのです。
次回『❷そもそも行動経済学とはなにか?お金に関する心の動き』
2023年6月13日 臥竜 長尾景虎