1月4日、年始の忙しさも一息つき、
東京銀座の松屋で行なわれている「銀座 古書の市」へ行ってきました。
年末にネットで新春2日~5日まで開催されていることを知り、目録も見ました。
いくつか興味の引かれるものがあり、
4日か5日ならいかれるかもしれない、とメモしておいて、
夕方になってしまいましたが、いそいでむかいました。
8階の催事用ワンフロアの規模ですが、有名古書店13店舗の出店で
5万点もの品があるそうです。
丁寧にみてまわると2時間ほどかかりました。
美術系のお店も多く、錦絵もたくさんあります。
購入したのは、
明治時代のも含む古地図3点と
『黒門町藝話』 野口兼資著 昭和18年 わんや書店発行
野口兼資は明治末から大正、昭和半ばまで能楽の宝生流の名人といわれた人です。
この兼資の祖父が堅曹さんの謡の晩年の師匠だった野口庄兵衛です。
その庄兵衛さんのことが書かれていないかとおもい購入しました。
明治12年生まれの著者の記憶にある明治20年代からの東京の街の様子の記述が
とても興味深いです。
能や謡のむずかしい話はよくわからないのですが、
語り口がよくて、帰りの電車のなかで夢中になって読んでいました。
そうしたら、自宅の駅で気がつかず、先の駅までいってしまうという失態をやらかしました。
今年はたくさん本を読むぞ~!
と勢い込んで、新年早々誓いをたてたばかりなのですが、
「夢中になりすぎないように」 という自戒の言葉をつけ加えることにしました。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます