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過労自殺 最多81人!

2008-05-26 18:49:15 | ノンジャンル
 5月24日の朝日新聞の朝刊の一面に「過労自殺 最多81人」という見出しで記事が載っていました。
 記事を引用すると「仕事のストレスが原因でうつ病などの精神障害になり、07年度に労災が認められた人は前年度の1.3倍の268人で、過去最多を更新したことが23日、厚生労働省のまとめでわかった。そのうち、過労自殺も15人多い81人(未遂3人含む)で過去最多。長時間労働や成果主義が広がる中、心の病に悩む人が増えていることを示した。
 労災認定された人は、年代別では30代が100人と約4割を占め、次いで20代が66人、40代が61人だった。職種別では、情報処理や医療福祉などの専門的・技術的職業が75人と最も多く、工場労働者などの生産工程・労務が60人、事務が53人など。(中略)小杉正太郎・早稲田大教授(ストレス心理学)は『IT系や研究開発など、職位階層が細かくなく管理職の少ない職場ほど、多様な仕事を任され強いストレスにさらされがちだ』と指摘している。」
 長時間労働でうつ病になる人は確かに多いと精神科の先生から聞いたことがあります。特に公務員は職場で寝るような仕事の仕方を続ける場合もあるそうで、当然精神に変調をきたすでしょう。成果主義に関してはよく分かりませんが、営業などできついノルマを課され、それを達成できないストレスから鬱になることも考えられます。職種別でも、1人で責任を負って仕事をしている人により強いストレスがかかっていることが分かります。やはり他の人と情報を共有して助け合いながら仕事を進めるシステムがあれば、仕事から精神障害を起こすことは稀だと思います。
 で、実はこの記事で気になったのは、添付されているグラフで、精神障害による労災認定件数のグラフなのですが、'00年度は30件だったのがどんどん増えていって'07年には何と270件にもなっているということです。これは明らかに以前の認定基準がおかしかったことを示していると思います。したがってまだ本来労災と認められる自殺で表面化していないものがある恐れがあります。自殺にまで追い込む仕事をこの世から追放するためにも、より多くの人が認定されることを望みます。

平山秀幸監督『しゃべれども しゃべれども』

2008-05-25 14:36:07 | ノンジャンル
 さて、佐藤多佳子さんの原作を読んでいたので、WOWOWで平山秀幸監督の'07年作品「しゃべれども しゃべれども」を見ました。
 師匠の小三文(伊東四朗)の弟子・今昔亭三つ葉(国分太一)は古典落語が好きだが、パッとしません。師匠の話し方教室についていくと、無表情で黒づくめの若い女性・十河が途中で退席し、三つ葉は追いかけて退席の理由を聞くと、講師が本気でしゃべっていないと言います。お茶の先生をやっている祖母(八千草薫)の生徒の甥の村林マサルが、関西弁でからかわれているので、落語を教えて人気者にしてほしい、と頼まれます。また、十河は三つ葉の落語を聞きに来て、十河の存在に気付いた三つ葉は動揺し落語はメチャクチャになります。そして十河は口のきき方を教えてほしいと言います。十河と村林を相手の落語のレッスンが始まります。そおくぇサングラスとマスク姿の男がレッスンの見学に来ますが、村林は元野球選手の湯河原だと見破ります。湯河原は解説者になったが、全然しゃべれないので、話し方を教えてほしいと言います。三つ葉は十河と一緒にほうずき市に行くはめになり、三つ葉が楽しかったと言うと十河は泣き出します。三つ葉は十河の実家のクリーニング屋にほうずきを置いて帰ります。三つ葉は一門会で師匠の十八番の演目をやることになり、練習に励みます。村林は枝雀の30分もかかる関西落語を覚えたと言い、三つ葉はバイト先の飲み屋の湯河原を訪ね、村林の話を聞いてやってほしい、と言います。村林は話を忘れてしまい、クラスのボスと野球の対決をすることになったと言うので、湯河原がコーチしてやります。一門会の練習のため、レッスンを当分止めると十河に言うと、自分たちの発表会はしないのか、と言い、皆本気なんだと三つ葉に訴えます。村林は野球の対決に負け、湯河原にお詫びの手紙を渡して、行方をくらましますが、三つ葉の家の押し入れにいるのを見つかり、三つ葉にビンタをくらい、泣いてしまいます。その夜三つ葉は泥酔し、翌日の一門会を二日酔いで迎えますが、師匠に迎え酒を飲まされ、見事に話しきり、見に来ていた十河も微笑みます。村林はクラスのボスを含めクラスメートを発表会に呼びます。そして村林はクラスのボスを笑わせ、クラスの人気者になります。十河は三つ葉が一門会でやった演目をやり、この話が一番好きだからやったと言います。帰りに、湯河原は2軍のコーチをすることになったと言い、お互いこれからの人生を励ましあって4人は別れます。そして最後に三つ葉と十河は抱き合って、十河は笑い、三つ葉のプロポーズを受けるのでした。

 落語の場面ではワイプを多用していて、リズムを感じさせる工夫がなされていました。肝心の内容ですが、主人公演じる国分太一が見かけが好青年すぎて、性格の悪さとのバランスを欠いていると思いました。原作でもそうでしたが、主人公のキャラクターが今一はっきりせず、魅力に欠けます。そして村林の落語があまりにも下手で、クラスメートが爆笑するのが空しく響きました。ラストの三つ葉のプロポーズは原作にないものでしたが、これもあまりにも唐突で、原作のお互いに好意を持つようになる、というラストの方がずっと良かったと思いました。ということで、国分太一ファンにはオススメかな、という感じです。

食の輸入 ずさん検査!

2008-05-24 19:44:13 | ノンジャンル
 今日の朝日新聞の朝刊の一面に「過労自殺 最多81人」という見出しで記事が載っていました。
 昨日の朝日新聞の夕刊の1面トップで「食の輸入 ずさん検査」と題した記事が載っていました。
 具体的には農水省で検体抽出を業者任せにしたり、厚労省が予定数の半数も抜き取りを検査をしていなかったり、手抜きとしか考えられないことをしていたということです。それ以外に挙げられていたものは、
・動物検疫で、申請の60%をめどに実施するとされている肉や臓器の抜き打ち検査が50%未満の港が3年で8港
・動物検疫所のすべてで、検体の抽出数量の記録なし
・輸入植物を廃棄する際、3日間の期間のうち2日目の防疫官立ち会いを省略していた植物検疫所が2ケ所
・33植物防疫所のうち、21ケ所で検体抽出数量の記録なし
 つまり輸入食品は原則として危ないということです。日本企業と提携した海外の農場や牧場で生産され加工されたものについては、その日本企業が信用のおける企業であれば、買う気がしますが、そうでない場合は輸入品は原則として毒が入っていると考えても考えすぎとは言えないと思いますが、皆さんはどうでしょうか?
スーパーで買い物をしていると国産品は高くて、半額以下で売られているものに限って中国産という経験はしょっちゅうです。選択肢がない場合は泣く泣く中国産を買う時もありますが、そうでなければやはり体に入れるものなので国産のものを買うようにしています。地消地産という言葉もありますし、輸送のコストを考えれば、地球温暖化防止のためにもなるべく国産のものを食べるようにはしているのですが、食品の半分以上を海外に依存している日本はこれからどうなるのでしょうか? 検査だけでもきちんとしてほしいものです。

ルイス・ブニュエル監督『昼顔』

2008-05-23 18:46:06 | ノンジャンル
 今日の朝日新聞の夕刊に「超党派の『アイヌ民族の権利確立を考える議員の会』が、『政府はアイヌの人々を独自性を有する先住民族として認めること』などを求める国会決議の文案をまとめた」と載っていて、その会の世話人代表が何と自民党の議員であることを知り、驚きました。自民党というと右翼的で先住民族など認めず大和民族の単一国家などという乱暴な人の集まりだと思っていたら、こんな良心的な人もいたんですね。

 さて、スカパーの260チャンネル「洋画★シネフィル・イマジマ」で、ルイス・ブニュエル監督、ルイス・ブニュエル&ジャン=クロード・カリエール脚色の'67年作品「昼顔」を再見しました。
 不感症のセヴリーヌ(カトリーヌ・ドヌーヴ)と夫のピエールは高級住宅街に住んでいます。セヴリーヌは妄想の中で、馬車から無理矢理夫と御者に下ろされ、林の中の枝に両手首を縄で縛られ、夫に服を破かれ、御者に鞭打たれますが、セヴリーヌは夫を愛しているといいます。ある日、スキーをしに来た二人はロッジでユッソン(ミシェル・ピコリ)と再会し、女好きを公言するユッソンにセヴリーヌは嫌悪感を覚えます。友人に知り合いのアンクエットが秘密の娼館で働いてることを教えられ、テニス場でアンリエットと出会った後、たまたまそこにいたユッソンから彼女が働いている娼館の場所を教えられます。彼女は人目を気にしながら、マダム・アナイスの娼館へ行き、上品なアナイスに今日の午後から仕事をすると言います。夫に会いに行った後、愁巡しながらも仕事場へ向かい、「昼顔」という源氏名を付けられますが、客を拒否して帰ろうとするセヴリーヌにアナイスはいい加減にして、と言われ、客からも娼婦らしくしろ、と言われ、セヴリーヌはやっと客に従います。家に帰ると、仕事で使った下着を燃やします。と、ここでまたセヴリーヌの妄想。白いドレスを着て両手を別々に縛られているセヴリーヌに罵詈雑言を浴びせながら泥を投げ付けるユッソンとそれを見守るピエール。セヴリーヌは「ピエール,やめて、愛してるわ」と言います。現実に戻り、1週間連絡せず突然表れたセヴリーヌにアナイスは怒りますが、これが最後よ、と言って許します。セヴリーヌは娼婦になる覚悟を決めていて、笑顔で接客します。最初の客の有名な産婦人科医は完全なMで、セヴリーヌは隣の部屋からプレイを見て「あんなに人間は堕落できるものなのか」とつぶやきます。次のたくましい東洋人の客にセヴリーヌはつき、エクスタシーを感じます。またセヴリーヌの妄想が始まります。カフェで声をかけられた紳士に儀式に参加してほしいと頼まれ、彼の屋敷で裸にシースルーの布をまとったセヴリーヌは棺に入れられ、紳士の死んだ娘を演じます。儀式が終わると、雨の中、乱暴に追い出されます。現実に戻ると、強盗の2人組みが客で来ます。若い男のマルセルはセヴリーヌを指名し、二人は恋に落ちます。ピエールはセヴリーヌが恋していることに気付きますが、セヴリーヌはあくまで否定します。客としてユッソンが来て、セヴリーヌを指名しますが、ピエールには言わないと言い、何もせずに帰っていきます。またセヴリーヌの妄想が始まります。ピエールとユッソンが決闘し、決闘に勝ったピエールは木に縛られているセヴリーヌの顔の血を拭います。現実に戻り、セヴリーヌは娼婦の仕事を辞めますが、マルセルはセヴリーヌの自宅を訪ね、帰ってきたピエールを路上で撃ち、逃げますが、警官に射殺されます。ピエールは命を取りとめますが、全身マヒで盲目になり、車椅子生活になります。ユッソンが訪ねて来て、セヴリーヌの秘密をすべてピエールに話します。またセヴリーヌの妄想。元気なピエールと旅行の計画を立てていると、林の中を馬車がやってくるのでした。

 以前見た記憶はすべて飛んでいました。すごく新鮮で不思議な映画です。特に妄想の場面が若い頃アバンギャルドの先頭を切って活動していたブニュエルの面目躍如といった感じです。あのカトリーヌ・ドヌーヴの顔に泥を投げつけるんですから、見ているこちらもサディスティックな気持ちになってきます。結局、優しい夫に飽き足らず、暴力的な刺激、激しいセックスを求めるセヴリーヌを描いた映画ということになるのでしょうか? 不思議な感覚に身をゆだねたい方にはオススメです。

『フェアトレード』って何?

2008-05-22 15:12:00 | ノンジャンル
 最近フェアトレードという言葉をよく聞きます。生産国に対して適性な価格で消費国が買い取る(つまり消費国が生産国から搾取しない)という意味で使われていると思っていたのですが、今日リクルートが発行したフリーペーパー「R25」にフェアトレードに関する記事が載っていました。
 「フェアトレード」とは「公平な貿易」を意味する言葉で、、途上国の生産者と適正な価格で貿易することで、彼らの生活を支援するのが目的。ここまでは大体あってました。ここからが問題です。記事を引用すると「だが、その基準はどうなっているのだろう? フェアトレード商品の認証ラベルを発行している国際フェアトレードラベル機構(FLO)では、買い取りの基準価格などの規定を設けている。(中略)例えばフェアトレードの綿の場合、原料である綿花の生産から紡績、染めや織りなど製品化の全ての過程に規定があります。児童労働や強制労働がないか、環境への配慮がされているか、民主的な運営がされているかなどで、専門機関が定期的に監査をしています。これらの基準をクリアした生産者から基準価格以上で生産品を買い取ることで、企業はフェアトレード認証ラベルを使うことができます。さらに買い取り価格とは別に奨励金を生産者に支払います。これは井戸や医療施設、学校など地域に必要なものを生産者が導入するための資金です(後略)」つまり、高い価格と地域環境の向上のために生産者にきちんと生産してもらったものを適正価格で消費国の企業に買ってもらい、消費者はフェアトレードで買われたものだから安心して少々高くても消費できる、というシステムなのです。FLOの人は製品の品質や安全を追求すると、フェアトレードに行きつくとまで言っています。
 まだフェアトレードの認証ラベルが一般的に知られていない日本ですが、どんどんその存在を広め、企業にもどんどん宣伝してもらいたいものです。