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自殺を考えた人が2割!

2008-05-17 18:55:58 | ノンジャンル
 今日の朝日新聞の夕刊に「『自殺考えた』2割」という見出しの小さな記事が載っていました。
 短い記事なので、全文引用しようと思います。「年間3万人以上にのぼる自殺について、政府が全国規模で初の本格的な意識調査を実施したところ、「本気で自殺を考えたことがある」と答えた人が全体の約2割にのぼったことが16日、明らかになった。年代別では、30代が28%で最も高く、続いて20代が25%だった。
 内閣府が今年2~3月、20才以上の3千人を対象にアンケートし、1808人から回答を得た。『今まで本気で自殺を考えたことがあるか』との問いに『ある』と答えたのは19%(男性16%、女性22%)。そのうち、だれにも相談しなかった人は6割に達した。職業別では、パートやアルバイトが26%と高かった。
 『身の回りに自殺した人がいる』と答えた人は35%。インターネットの自殺サイトを規制すべきだと考える人は76%だった。
 内閣府自殺対策推進室は『さまざまな経験をした年配の世代より、若い世代で自殺を考える人が多いのは意外だった』としている。」
 以上が記事です。ここにはいろんな問題が提起されていると思います。まず、5人に1人は自殺を考えたことがあること。これを身近なもので置き換えれば、1クラス40人のうち8人は自殺を考えたことがある、ということです。自殺というのは、とてもむごいもので、自殺未遂を2度経験している私も、あの気持ちには二度となりたくないほど、つらく苦しいものです。そうした精神状態に追い込まれた人がこれだけいるという社会は異常です。理由ははっきりしています。コミュニティの崩壊です。それは自殺について相談した人が4割しかいないことからも明白です。
 そしてパート、アルバイトの人に自殺を考えた人が多いというのは、経済的に追い込まれたことがある、もしくは孤独にアルバイトやパートをしている人が多い、ということを表していると思います。
 そして最後の内閣府自殺対策推進室のコメント。若い人に自殺を考える人が多いのは分かり切ったことじゃないですか。年齢の高い人はいろんな経験を通じて多くの価値観と触れあい、大きな世界の中で生きてるのに対し、若い人は経験も限られ、狭い価値観の中で生きていて苦しんでいる人が多い、というのは常識でしょう。それを「意外だった」というのですから、こんな人たちに自殺を減らすことを期待することはできそうもない、と思いました。
 繰り返しになりますが、自殺というのは、本当につらく苦しく、また悲しいものです。少しでも自殺を減らす努力を私たちもしていきたいと思っています。