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ジェフリー・ディーヴァー『ブラック・スクリーム』その26

2021-12-20 11:46:00 | ノンジャンル
 また昨日の続きです。

「ハーグの国際刑事裁判所に関わりを持つ人物の暗殺計画が進行しているという情報があります。(中略)関連する物的証拠は、一つだけです」(中略)
「ガーゴイルの頭です」(中略)
「プラハの有名な天文時計前の広場に悪党どもの秘密の受け渡し場所(デッドドロップ)があるという情報が入りました。で、そこの監視を始めたわけです」(中略)
「監視二日目、帽子をかぶってサングラスをかけた男が、デッドドロップとされる窓の外を通り過ぎざまにガーゴイルの頭を置いた。(中略)」
「いつの話だね?」
「一週間前」
(中略)「遅い。手遅れだよ。(中略)」
「私がスパイで、プラハのような街で作戦を進めようと考えているなら、最初にやるのは“キツネ”を見分けることだ。つまり、きみたちを」(中略)
「ガーゴイルそれ自体には何の意味もない。監視チームをあぶり出すという目的があった以外は」(中略)
「(中略)悪党どもは正体に気づいただろうね。もしかしたら、尾行もしかかもしれない。自宅に盗聴器を仕掛け、電話を傍受した。(中略)
 ライムはマルブリーに言った。「きみの申し出について検討させてもらう。また連絡するよ」(中略)
ライムは言った。「アメリカに帰るのはもう少し先になる。その前にミラノで友人たちと落ち合う」
「友人?」(中略)
「ロン・セリットー。ああ、それと、ロナルド・プラスキーも」後者は、ライム・チームの一員であるニューヨーク市警の巡査だ。
「どういうこと、ライム?」(中略)
「婚姻要件具備証明書だ。ミラノの総領事の前で宣誓して作成しなければならない」
「何のために?」
「決まっているだろう。それがなくては結婚できないからだ。エルコレとトムがすべて手配をしてくれた。宣誓がすんだら、車でコモ湖へ行く。そこの市長が式を執り行う。(中略)ロンとロナルドが証人を務める」
「コモ湖でハネムーン。すてきだわ。ライム」(中略)
「でも、グリーンランドはいいの?」
「結婚一周年記念に行くとするかな」ライムは車椅子を操作して、暖機を始めた流線型の機体のキャビンへ上るスロープに向けて進めた。(了)

 上下段で500ページ近くある大著でした。読むのは8日で一気に読んでしまいましたが、パソコンへの入力には19日もかかりました。それだけカットしずらい面白いプロットが多くあったということでしょう。