DVDで佐藤真監督の'01年作品「花子」を見ました。知的障害の22才の女性であり、食物を畳や皿、机の上に並べる「食物アート」をする花子さんとその家族を描いたドキュメンタリー映画です。
手につけた絵の具をキャンバスに塗りたくり、ローラーで伸ばしていく花子。父と道を歩き、電車に乗り、コンビニで父と押し合いをし、家に帰る花子。花子の食物アートを見つけた時のことを語る母。母はそれ以来6年間に渡り2000枚以上の写真を撮り続けてきたと語ります。第一発見者の父もその時のことを語ります。デイサービスへのバス。デイサービスでの花子。家でチェロを弾く3才年上の姉は、花子との関係を語ります。バスケットボールをする花子。母と家に帰ろうとしない花子。台所で母にのしかかる花子。お盆を持ち2階に上がる花子。むずかる花子。父に見守られ、食事をする花子。筆で絵を描く花子。その絵を見て感心する母。花子が幼い頃の写真を見ながら、花子はいつも驚かせてくれて楽しいと語る母。父は有馬稲子の芝居に夢中だと語る姉。母は自分の趣味で花子のアートの写真を撮っていると言う姉。現在のデイサービスに通うようになってから、精神的に安定したと言う母。テニスをする母。踏み切りで待つ父。独立するために家を出ようと思っている姉。ぐずっている花子を盗み見する母と、2階で三味線を弾く父。花子が食事した後を写真に撮る母。花子の誕生パーティで、母の意表をついてロウソクの火を消す花子。
行動力の旺盛な花子に苦労しながらも楽しむ母と父が、花子以上に面白い映画です。特にラストシーンで、花子が火を消す時に、母が慌てて「あっ」と言う瞬間に映画が終わるのが象徴的だと思いました。花子の食物アートというのは、映画では接写がないので、どんなものなのかよく分かりませんでしたが、絵の具を使った絵画の方は、原色の使い方が知的障害の人たちに特有の激しさで、全て抽象画なのですが、タッチも一様でなく面白いものでした。「まひるのほし」以来、全国の知的障害者に面白い人物を探していて、佐藤監督はこの一家に出会ったのだそうです。やはり運の才能にも恵まれた人なのでしょう。娯楽映画として見てもいいと思います。オススメです。
手につけた絵の具をキャンバスに塗りたくり、ローラーで伸ばしていく花子。父と道を歩き、電車に乗り、コンビニで父と押し合いをし、家に帰る花子。花子の食物アートを見つけた時のことを語る母。母はそれ以来6年間に渡り2000枚以上の写真を撮り続けてきたと語ります。第一発見者の父もその時のことを語ります。デイサービスへのバス。デイサービスでの花子。家でチェロを弾く3才年上の姉は、花子との関係を語ります。バスケットボールをする花子。母と家に帰ろうとしない花子。台所で母にのしかかる花子。お盆を持ち2階に上がる花子。むずかる花子。父に見守られ、食事をする花子。筆で絵を描く花子。その絵を見て感心する母。花子が幼い頃の写真を見ながら、花子はいつも驚かせてくれて楽しいと語る母。父は有馬稲子の芝居に夢中だと語る姉。母は自分の趣味で花子のアートの写真を撮っていると言う姉。現在のデイサービスに通うようになってから、精神的に安定したと言う母。テニスをする母。踏み切りで待つ父。独立するために家を出ようと思っている姉。ぐずっている花子を盗み見する母と、2階で三味線を弾く父。花子が食事した後を写真に撮る母。花子の誕生パーティで、母の意表をついてロウソクの火を消す花子。
行動力の旺盛な花子に苦労しながらも楽しむ母と父が、花子以上に面白い映画です。特にラストシーンで、花子が火を消す時に、母が慌てて「あっ」と言う瞬間に映画が終わるのが象徴的だと思いました。花子の食物アートというのは、映画では接写がないので、どんなものなのかよく分かりませんでしたが、絵の具を使った絵画の方は、原色の使い方が知的障害の人たちに特有の激しさで、全て抽象画なのですが、タッチも一様でなく面白いものでした。「まひるのほし」以来、全国の知的障害者に面白い人物を探していて、佐藤監督はこの一家に出会ったのだそうです。やはり運の才能にも恵まれた人なのでしょう。娯楽映画として見てもいいと思います。オススメです。