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渡辺謙作監督『となり町戦争』

2008-10-29 16:22:09 | ノンジャンル
 感謝の言葉から必ず話し始めていた高橋尚子さんが昨日引退されました。彼女の姿を見るために、マラソン中継に釘付けになったことが何回もありました。しかし、東京女子マラソンで負けた時から、頑張る彼女の姿が痛々しくなっていき、早く引退して、いい人と結婚し、幸福な家庭を築いてほしいと思っていました。本当に今までありがとうと高橋さんに言いたいですし、またこれからの活躍にも期待させていただきたいと思います。

 さて、スカパーの707チャンネル「日本映画専門チャンネル」で、渡辺謙作監督の'07年作品「となり町戦争」を見ました。
 旅行代理店に勤める北原(江口洋介)は、となり町である森見町との戦争開始のお知らせが、町報に小さく載っているのを見つけます。「開戦2日目」新聞には小さく戦死者の数が載っています。町から戦時特別偵察員に任命され、町役場の香西(原田知世)に、通勤途中に通過する森見町で見聞きしたことを報告してほしいと言われます。「開戦23日目」夜に町役場を訪ねると、北原の偵察で町の損害率が3.6%低下したと知らされます。戦闘員は公募し、戦死者は53名だと知って、北原は憤慨します。「開戦26日目」深夜香西が訪ねてきて、戦時特任車両に乗せられ、香西と偽装結婚し、森見町を偵察するために森見町に住むことになったと聞かされます。「開戦29日目」香西はキスをしてきて、北原と寝ます。「開戦37日目」香西から家をすぐ出るように電話があり、脱出路で死体を見て声を上げようとするところを、香西の弟である兵士に助けられますが、その兵士は北原の元上司である森見町の傭兵に殺されます。北原は最終的に香西に助けられますが、性行為も業務の一部であったことを知ってしまいます。戦争は終わり、香西が訪ねてきて、弟は非戦闘地域で殺されたので、ゴミ焼却炉で焼かれたことを告げます。北原は上司に辞表を提出すると、上司は香西の弟の戦闘服の切れ端をくれ、北原がそれを香西に渡すと、香西は森見町の潜入員として森見町役場へ出向することになったと言います。別れの際で北原は香西を引き止めることに成功しますが、となり町への宣戦布告が出されたことをバルーンで知らされるのでした。
 前半は意図の分からないスローモーションが多用され、不自然なコミカルな演技も目立ち、後半はわざとらしい江口の演技と、冗長なラブシーンのオンパレードで、かなりひどい映画でした。三崎亜記さんの原作が乾いたタッチの面白いものだっただけに、映画化に際してかなりレベルダウンした印象はまぬがれません。原田知世さんが良かっただけに残念です。