ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

rare

2018-10-12 00:15:58 | 日常
バイト先で週替わりでマスターが作っているスイーツ、今週は「栗のプリン」であった。
聞いてみたら二袋の栗をすべて剥き、渋皮も剥いて甘露煮にし、
ミキサーにかけた上で裏ごしたという手間暇かかった一品であった。
しかしこういうのを作る場合、普通のケーキ店ですら栗は、
ペーストやすでに煮えているものを使うのではないか?
最初の工程から作るということはなかなかないと思う。
そんな丁寧な仕事をしたのに、最後に入れたヨーグルトで良くも悪くもヨーグルト味になっていた。
そりゃ栗の存在すらかき消されるほどに。
そもそも栗なんて粗みじんにして存在があればありがたいくらいのものなのに
マスターはきれいに裏ごししちゃったからうっすら味がするくらいになってしまったのだ。
だからお客さん達はみんな栗のペーストをちょっと使ったくらいにしか思っていないであろう。
実はなかなか口に入ることのないようなちゃんとした一品なのですよ。
にもかかわらず、マスター自らがあまりスイーツを食べたことが無いという哀しいこだわりのなさから
こんな結果が産まれたのが悔しくてならない。
マスターが若い頃、お節料理の栗の甘露煮をかなり作らされたとかで
栗の甘露煮には自信があるようだったが。
「なぜヨーグルトを入れる?」。この一言が…言えない~。

マスターはマスターで「栗の処置は大変だったから二度と作らない」と断言。
幻の一品に封印されてしまったのでした。

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