ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

Nerd

2014-11-29 00:11:47 | 教室
本日は先生のところでピアノのお稽古。
今練習しているのはシューマンのソナタである。
楽譜に添えられた解説を読みながら先生、「このソナタの1楽章と4楽章はフロレスタンのイメージ、
2楽章はオイゼビウスのイメージでと書いてあるわ」。
はい?誰ですか、そのフロレスタンとオイゼビウスってのはっ?
で改めて先生と調べてみるとシューマンと言う人は哲学や評論に造詣が深いらしく、
何人かでダヴィット同盟というのを組んでいたらしいとのことになった。
更に調べを進めて行くとそのダヴィット同盟というのはシューマンが評論する時の架空のメンバーらしい。
座談会なんかも勝手にしていたようだ。フロレスタンは活発、オイゼビウスは物静かと言うキャラ付けまでしてある。
つまり脳内メンバーによる脳内座談会…。
もしかしてかなりイタい。やっていることは完全にヲタクだ。イタヲタ系疑惑発令。
そこで先生が「シューマンの曲は詞が付いていたり物語性を打ち出しているけれど、
安易に考えて乗るとなんか違うなと言うところにぶち当たる。
“森の情景”“やさしい花”と来て、なぜか“宿屋”と言う曲が入っていたりして訳が分からない」と言い出した。
“宿屋”…私はそれを聞いて「ファンタジーRPGゲームならそ組み合わせはよくある」と思ってしまった。
旅をしつつ森を抜け、美しい光景を目にして辿り着く宿屋…。
先生にそれを伝えると、「前に生徒がやりたいと持ってきたファイナルファンタジーと言うゲームの楽譜に
確かに“宿屋”は入っていたわ!」と興奮。
ついでに宿屋の仕組みを問われたので、「旅で削られたHPを回復します。そしてセーブが出来ます」と教えたら
「セーブーーー!た、大切なことね」と大笑いされてしまった。
なんかシューマンと言う人は今生きていたら秋葉に入り浸っているのではないかと勝手にイメージ。
結局彼は最後には脳内の人達が分裂してしまい、自殺してしまう哀しい最期を遂げたのだけれど。

で、肝心のピアノ演奏についてはまだまだ彼のイメージするところに到達するどころじゃありません。
弾くだけで精一杯。
でもこの前やっていたショパンに比べて何倍も好きなので頑張って練習していますよ。