ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

エンターティメント考

2009-11-19 00:12:07 | 日常
例のマイケル・ジャクソンの映画を見に行って来た。
UKロック一辺倒で来たのでアメリカン・ミュージックに全く食指を動かされない私は
見に行こうなどとは思っていなかったのだが、なんか周りのみんな見てきてやたら好評だし、
私と同様にクラシック一辺倒で全く興味のないようだったK嬢が「素晴らしかった」と言うのでは
それなら見ておいた方がいいかと母と出かけたのだ。
まず見て驚いた。マイケルの立ち方から踊り方、ヒガシにそっくり!
いやヒガシが似せているのだろうが、オリジナルを知らなかったものでね。
まさかこんなにあからさまに影響を受けていたとは知らなんだ。今までゴメンね、ヒガシ。
そしてプレゾンにおいて何年間か振り付けを担当していたトラヴィスが、本当にマイケルの振付師だった!
いやそりゃ振り付けしていただろうが、ちょびっとくらいだと思っていたので、まさかこんなに
一番近いポジションで振り付けするすごい人だったとは思わなんだ。
そうか、だから彼の振り付けの曲はヒガシがやたら生き生きとしていたのかと今更。
それにしてもあの頃はお金かけてくれてたんだな、J事務所と今頃感謝しても遅い。
見て思ったのはやっぱりアメリカはこういう分野ではすさまじいな~ということ。
バックダンサーもミュージシャンも世界から選りすぐりの実力者達だし、演出すべての規模がすごい。
お金のかけ具合がハンパではない。湯水のごとくだ。日本ではこうは行かないぞ。
本番に至るまでの長い間をその会場になる広いスタジアムを借り切り、演出に関わる仕掛けや衣装の発注、
関わる人々へのサラリー、ざっと考えただけでもクラクラする。
これらがパーになったんでしょ?まあこの映画なんかでも取り戻せるんだろうが。
K嬢は日本のエンターティメントをJ事務所がダメにしたと感じたようだが、私は逆だ。
ジャニさん、本当に良くやってると感じた。
だってこんなにお金ないのに(今日日スポンサーだって渋ちんだ)、演出アイディアは頑張っているぞ。
かつてのプレゾンは曲だって踊りだって仕掛けだってきちんと作られたものだったし
タキオは滝のように水が溢れる中をワイヤーで飛んだり、SHOCKも見たことないけど
イリュージョンのようなことをしているらしい。
問題はその真ん中にいる人の実力ということなのだろうが、日本国内で先天的に
華のある子を探すのだけだって大変なことだと思う。
小さくまとまることが大切とする文化だもの、どうしたってこういうことでは
アメリカよりショボくなるのはしょうがないのだ。
WWEとハッスルを比べたらよーくわかる。お金をかけてハードを頑張ってもソフトがなりきれない。
最後に「地球を癒そう」って、「あれだけエネルギー注ぎ込んだショーをやってどの口がっ!」って
つっこみがちな日本人気質は到底アメリカ人にはなれないのだった。
まあそれはそれとしないと成り立たないよなーとは思うけど。

なんかマイケルの感想じゃなくてごめんなさい。
でも母は感動していました。