ピアノの先生の生活

ピアノ講師、ブライダル奏者としての日常と
その都度のはまりものへの情熱を綴るくだらな雑記

日和見

2007-04-18 00:03:54 | 日常
最近モーツァルトにはまっているわけだが、そのきっかけは「ピアノの森」という
子供用の曲集と同じ題名のマンガであった。
ピアノの天才少年の話なのだが、彼が初めて出ることになったコンクールの課題曲が
モーツァルトのピアノソナタ2番なのだった。
「はて2番ってどんな曲だったっけ?」と手持ちの楽譜である全音の
“モーツァルトピアノソナタ集第一巻”を見たが載っていず、
その曲は持っていない第二巻の方に編入されていることが発覚した。

さてピアノの楽譜であるが、自分が学生の頃は輸入楽譜など簡単に手に入る状態では
なかったので、大抵が全音から出ている楽譜を買ったものなのである。
しかし今は輸入どころか版権を買って国内でも出版しているものもあり、
選り取り見取りな状態なのだ。
ウィーン原典版でもベーレンライターでもパデレフスキーでもペータースでも何でも手に入る。
それらは解釈などが違っていたりするので、専門的にこだわれば作曲家によって
「この版がいい」ということになっていたりするのだ。
なのでこれから買う楽譜はまず先生に伺ってみて、一番良さげなものを買おうと
思っていたのだがー。

このすでに持っている全音のモーツァルトピアノソナタ集第一巻、曲の並びが番号順じゃないのだ!
つまり2番欲しさに例えば原典版第一巻を買ったとして、ダブる曲、入っていない曲が
現れてしまうのである。
「それなら新しく原典版を一二巻とも揃えればいいじゃないか」と思われることであろう。
しかし!そこは輸入楽譜、値段が二倍以上なのである~。
はまったとは言え、これからそんなに突き詰めて弾くとは思えないモーツァルトに
一時の気の迷いでそんなにお金かけられないのである、今。

そういう(情けない)事情で結局全音の第二巻を買ったのだが、長い年月の間に
すっかり装丁が変わっていた。
なんか続き物とは思えない感じが失敗感を誘う。