海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「シリア、ムスリム保守派の影響を制限しようと動く」と題する『ニューヨーク・タイムズ』の記事

2010年09月04日 | イスラム問題
ダマスカス発:イスラム主義グループとの連帯を示そうとし、公的生活で宗教者により大きな役割を許そうとしてきたこの国は、最近、その路線を変更し、モスクや公立大学や慈善におけるイスラム保守派の影響を抑えようと動いている。
政府は、イマムたちに彼らの金曜日の説教の記録を提出するように求め、宗教学校を厳密に監視し始めた。影響のあるイスラム女性グループのメンバーは、説教したりイスラム法を教えるような活動を差し控えるように命じられた。この夏、ニカブやヴェールをかぶった千人以上の教師は、行政的義務に振り向けられた。
2008年に始まり、この夏、元気を得た取り締まりは、地域における過激派グループからの増大する脅威に直面して、シリアの伝統的な世俗主義を再肯定しようとするアサド大統領の努力であると役人たちは言う。
何年も保守派の台頭を許してきたシリアにとって、この政策は厳密な転向を意味している。そして、それは、海外ではハマスやヒズボラのような運動を支援しているのに、国内では政治的なイスラム主義者に反対するという一見矛盾した路線を政府にとらせている。(後略)
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