海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「砂漠のキューバ人」と題する『外交政策』誌の記事。

2013年08月14日 | イスラム問題
1.アルカイダと「アラブの春」
この数年にアラブ諸国で起こった反乱が、アルカイダにダメージを与えたかどうかは屡々論じられたが、問題はこれらの革命がアルカイダを変えた仕方である。シリは、聖戦士(ジハディスト)たちがアラブ世界をとらえた変化にどう答えたらよいかについて明確なビジョンンを提出した。
サラフィストの運動は、自分たちがどうしたら、新しい民主主義的な政治体制と関係したらよいかを問題にし、選挙制度は、問題があるにせよ、シャリア(イスラム法)へと誘導するのに役立つかもしれないと主張している。シリはこの見解に鋭い反論を加えた。サラフィストたちは、暴力なしですますという点で間違っており、それは合法的な宗教的規則を打ち立てるのに必要であると主張していた。
シリの説明では、シャリアを打ち立てる重要な段階は、「それが単なる不信仰者であれ、背教の行為者であれ、敵の侵入と戦うことでああった。」この戦いを行った後で、初めて、第二の段階、つまり、「イスラム諸国における判断の源泉であるシャリアを再建することができる」というのだ。
シリの見解では、政治的参加によって、政治体制を確立しようとする「イスラム同胞団」のようなイスラム主義的グループの努力は、無駄な骨折りである。(後略)
[訳者の感想]この「キューバ人」とあだ名されたアルカイダのメンバー、既にアメリカ軍の「無人機」によって殺されているようです。おそらく彼の意見はインターネット上に公開されたのではないかと思います。後半では、個人的な計画のテロを行うことと、アルカイダなどのグループを名乗ってテロを行うこととは、決して矛盾しないというようなことを言っているようです。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「リンチは、自由を謳歌する... | トップ | 「シリアの反政府軍」と題す... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

イスラム問題」カテゴリの最新記事