海外のニュースより

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「ビデオに写った暗殺」と題する『シュピーゲル』誌の記事。

2007年12月31日 | テロリズム
ジュセリーノ未来予知ノート
ジュセリーノ・ノーブレガ・ダ・ルース,山川 栄一
ソフトバンククリエイティブ

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「選挙活動中の暗殺未遂、ブットは無傷だ」と木曜日の最初の報道は述べた。少し後で、「ブットは死んだ。爆弾テロによって殺された」と報道された。その後でもう一つのバージョンでは、彼女は射殺された。爆弾の破片で致命傷を負った。そして、最後は、爆弾の爆風で車の天蓋に頭部を打ち付けた。
今日、ブットの最も親しい顧問の一人であるサフダル・アッバシは、「自分は瀕死の彼女を腕に抱えた。彼女は明らかに銃で撃たれたのだ」と述べた。
二、三日前から、政府と野党の支持者たちはブットがどのようにして死んだかを争っている。
パキスタンのテレビが広めた画像は、少なくとも二人の暗殺者がブット殺害に加わった可能性を示している。写真には、若い男が見える。髭をきれいに剃り、黒いサングラスをかけ、白いシャツとジャケットを着ている。彼はブットが群衆の中を押し分けている車に近づく。彼女は車の屋根から群衆を見ている。その男は、ピストルを彼女に向ける。
ブットの車の近くで爆弾を破裂させた自爆テロリストは、治安警察の陳述では、反対側に立っていた。それによれば、彼はピストルを撃った男とは別人である。暗殺の目撃者たちによると、場合によっては、もっと沢山の暗殺者がいたかもしれないという。人々がブットの車から遠のいて、自爆テロリストが車に近づけるように、ピストルは空中に発射されただけかもしれない。
今日公開されたビデオは、暗殺の経過を示している。群衆の中を車がゆっくりとやってくる。ブットは、落ち着いているように見える。彼女は支持者に目配せをし、ほほえんでいる。すると、三発の銃声がして、人々が泣き叫ぶ、爆発が起こって、せん光が光る。ビデオはそこで切れている。
爆発の少し前に群衆のなかの射撃手の腕が見える。射撃手は、明るい色のシャツを着て、黒っぽい上着を着ている。
アッバシは、『サンデー・テレグラフ』紙の記者に、ブットの最後の数秒間を描写した。
彼女は「ブット、万歳」と言った後で、事切れた。「彼女はそれ以上は何も言わなかった。」
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