海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「アブグレイブの元所長、ラムズフェルドに責任有りと主張」と題する『ヴェルト』紙の記事。

2006年11月26日 | イラク問題
アブグレイブ刑務所におけるイラク人囚人に対する拷問は、アメリカ政府によって直接命令されたとのことである。刑務所の元女性司令官であったジャニス・カルピンスキーは、ラムズフェルド前国防長官ドナルド・ラムズフェルドに重大な責任がありとしている。
「私はラムズフェルドが署名した覚え書きを見た。その中で彼は尋問の際に拷問を適用することを許可していた」とカルピンスキーは、スペインの日刊紙『エル・パイス』に対して述べた。彼女は、この証言を法廷で繰り返す用意があると断言した。
許された方法にの一部は、眠らせないこと、大音響で音楽を流すこと、食事時間をずらすことなどが含まれていたという。アブグレイブ刑務所の尋問専門家達は、これらの技術を、キューバのグアンタナモ収容所の仲間から引き継いだ。
国防省は、2003年9月に収容所のもと司令官であるジョフリー・ミラー大将をイラクに派遣し、そこの軍情報機関員にこれらの方法を学ばせた。
アブグレイブ・スキャンダルを引き起こした拷問された人々の写真は、女性の元准将によると尋問の際写されたものではない。これらの写真は、他の囚人に圧力を加えるために作られた。カルピンスキーは、アブグレイブ刑務所事件で処罰された唯一の陸軍将校であった。2005年に彼女は大尉に降格された。拷問スキャンダル以来イラクの情勢は劇的に悪化した。
[訳者の感想]アブグレイブ刑務所での囚人虐待事件は、初めからグアンタナモ収容所でやったことの繰り返しであると言われて来ましたが、どうも本当のようです。
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