海外のニュースより

政治・経済・社会の情勢について書かれた海外の新聞や雑誌の記事を選んで翻訳しています。

「中国の活動家についての評決、覆る」と題する『ワシントンポスト』紙の記事。

2006年11月04日 | 中国の政治・経済・社会
北京発:人権活動家と法律家達は木曜日に盲目の活動家の事件についての評決が覆ったのは、中国の腐敗した官憲に対する勝利だと拍手を送った。
「これは法の支配を実践している党中央委員会の成功だ」とチェン・グアンチェンを弁護している弁護士のリ・ジンソンは述べた。チェン・グアンチェンは、幼児の時の病気がもとで盲目となったが、腐敗した官憲と戦い、法の威厳を保護している合法的活動家である。
チェンと彼の支持者達は、昨年山東省で強制的妊娠中絶や不妊手術を暴露して地方の官憲を驚かせたために、殴打され、投獄され、自宅監禁を科せられてきた。
インアン郡人民法院の裁判官ワン・ジュンに指導された裁判で、チェンは、彼自身の合法的な弁護人を奪われた。八月に彼は交通妨害と財産の毀損のかどで四年以上の懲役を宣告された。支持者達は、告発はでっち上げであり、チェンは、問題の事件の間、自宅監禁であったと注意した。
チェンは、彼の判決をリンイ市の直接裁判所に上告した。この裁判所は、月曜日に、評決をひっくり返し、事件をインアン郡人民法院に差し戻した。裁判は、約6週間で終結するだろうと弁護士は言った。
チェンの妻であるユアン・ウェイジンは、今週の判決は、第一審には重大な問題があることを示したと述べた。当局は、譲歩するように大きな圧力をかけられたと思うと彼女は言った。チェンの裁判は、国際的な注意を集めた。外交官達は、法の支配を改善するという目標をあざ笑っていると述べた。
ユアンは、自分がこの展開に有頂天になっていると言っているが、彼女は第二審に対する期待についての用心を表明した。
「再審の結果を予言することは私にとっては困難です。なぜならば、私はまだ自宅監禁の身だからです。」「もし、私が自由でなければ、村人達は、相変わらず大きな圧力を受けています。私が自由でなければ、証人達は、法廷で率直には話さないでしょう。もし私に自由がなければ、この事件は公正には判断されないでしょう」とユアンは述べた。
リ弁護士は、自分は楽観的だと言った。
「私たちにはまだ希望がある。「現在の結果は、最初の評決が非合法であったことを示しているし、チェン・グアンチェンに対する刑の執行は、効果的に停止された」と述べた。
[訳者の感想]法の支配を確立することはなかなか難しいようです。
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