メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Falconer の Northwind

2007-05-17 21:57:53 | メロディック・ハード
スウェーデンのフォーク&ヴァイキング・メタル・バンドの5作目。
2006年作品。

このアルバムで、1~2作目に参加していたヴォーカリストのMathias Bladが復帰した。
彼の声質は、ソフトで曇りがない。ELP/クリムゾンのグレッグ・レイクのような。
ポピュラーソングを高らかに歌い上げるタイプだ。
そんなヒトがメタルを歌うとどうなるか?

その答えが、いきなり1曲目の“Northwind”でわかる。
まず、リフのない、ノーマルソングで始まる。
バリー・マニロウかエルトン・ジョンかと思った。(古っ!)
それが、ブライアン・メイを思わせる華麗なギターによって、メタルが目覚める。
重低音ががんばってるし、ネオクラシカルでいて泣いてるギターソロがあって、なかなかいい。
第一、キャッチーだ。
ボーカルが宙に浮いてさえいなければ。。

しかし、そんな違和感も、曲を聴き続けていれば消散される。
不思議なことに、こんな人畜無害な声でも、良く思えてくるのだ。
歌はなかなかうまいので、歌に気を取られる。
そのため、サウンド主体であったはずなのに、歌メロ主体になって、ついつい聴いてしまうのだ。
サウンドも、歌のないところでは、ここぞとばかりにメロディアスな早弾きや泣きのギターを披露するが、歌メロになると、途端におとなしくなる。歌の引き立て役に徹する。
この変わり身の素早さが、非力なボーカリストを助けている。
叙情的なフレーズが効果的だ。

サウンドは、純粋メタルサウンドがあったかと思うと、トラッドっぽいバイキング・メタルがあり、フォーク・メタルがあったりと、変化に富んでいて楽しい。
全体的に、うねるようなゆったりしたジューダス調のリフが特徴だ。
3曲目“Spirit Of The Hawk”、5曲目“Catch The Shadows”や11曲目の“Blinded”はメロスピ調でもある。

美声好みで、ワザリング・ハイツあたりを好きな人にはいいと思う。
私には、ギターソロが良くて、かなりアピールしたよん♪