メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

DGMのDifferent Shapes

2007-05-26 21:32:15 | メロディック・ハード
イタリアのテクニカルなメロディック・パワー・メタル・バンドの5作目。

今回は、唯一のオリジナル・メンバーでリーダーであった、ギタリストのディエゴ・レアリが脱退し、新しくシモーネ・ムラローニが加わった。
さらに、キーボードも交代している。

前作「Misplaced」では、ギターを前面に押し出して、そのままメロディック・パワー・メタルをやっていたが、今回の「Different Shapes」では、Dream Theaterのようなテクニカルさが強く感じられる。
この変換は、私にとっては大歓迎だ。

それは、DGMの持つテクニカルさが復帰した上、キャッチーさが加わったからだ。

「Mispalaced」も質の高いアルバムだったが、何も他のバンドを同じ傾向になることはないと不満だった。
3作目の「Hidden Place」の変リズムの多いテクニカルさと、メタルの持つ力強さがほしかったのだ。(難解ではあったけれど)

それが、「Different Shapes」では見事に復活している。
さらに、こむずかしさと、力を抜いたような親しみやすさが混在して、肩に力が入らずに聴ける。
フックがあるし、ひねりも利いている。
何より、バランスがいい。

ピアノで始まるバラード“The Fallen Angel”は秀逸だ。
攻撃的なリフの連発だったシモーネのギターが歌ってる。

ピアノもそうだが、時折アコギも使い、広がりを出していると思う。
今までに見られないアプローチである。
リフは重低音だが、メロディを覆い被すほど大音量じゃない。
メロスピ的な曲もあり、バラエティ豊かだ。

相変わらず、ティッタ・タニの声質が。。
もっとクリアだったらいい。そうは言っても、努力の跡はある。

あと、細部まで聴き取れないサウンドが問題だ。
もっとクリアな音で聴きたい!

残念な点もあるが、粒の揃ったいいアルバムだと思う。