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微気候デザインって何?@3331 Arts Chiyoda

2011-07-02 07:31:53 | イベント
昨日は、千代田3331で、「微気候デザインって何?」という講演会を聞いてきました。

「微気候デザイン」という言葉は初耳だったのですが、住宅周りの「気候」を日本古来の智恵を使って変える(デザインする)事で、大幅にエネルギーの削減につながり精神的にも豊かに暮らせる、という考え方のようです。

講師は清水敬示さん。ミサワホームに長く勤められ、今は微気候デザイン研究所の代表をされています。

住宅メーカーに勤めながら研究のため日本中の古民家を巡るうち、「高気密・高断熱の住宅設計」に疑問を抱きます。
高度成長期以前の冷房設備の無かった日本の家では、暑さを逃がす様々な工夫がなされ、意外にも過ごしやすい住環境を実現していたとのこと。
それは、土地の特性を観察し、風を取り入れたり、日差しを避ける工夫をするなどの長い歴史が培った智恵。
で、一番効果的だったのが、実は茅葺屋根。
屋根は日差しを直接受け、熱を室内に取り入れてしまいますが、茅葺屋根は、夜の間に吸収した水分で昼間の日差しを緩和する効果があるとの事。
確かに民家園にいくと、茅葺屋根の家はひんやりしていますよね。

そんな智恵はいつの間にか忘れ去られ、今の考え方の基本は「いかに室内環境を改善するか」。
それは膨大なエネルギーを使ってクーラーなどで室内だけを冷やすこと。
でも、室内だけを改善するのは非常に効率が悪く、また排熱などの副作用で、室外の環境はますます悪くなってしまいます。

という訳で、脱原発の今だからこそ改めて学びたい考え方でした。
我が家でも出来る工夫をいくつか聞いたので、さっそく実践してみたいと思います。

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