まさるの一口馬主日記

「一口馬主」の視点から毎週の競馬を長年楽しんでいます。
*画像等はクラブより使用許可を得て使わせて頂いています。

ずっと先の未来を目指した馬

2007年10月22日 06時36分14秒 | まさるの「この一頭」
私は秋の天皇賞は嫌いです。
このレースはトウカイテイオーやナリタブライアン、ビワハヤヒデも負けました。
そして、つい数年前までは一番人気は勝てないと魔のレースだとも言われていました。
でも、一番嫌いな理由は今でも忘れられない『サイレンススズカ』を死に追いやったレースだからだと言う事です。

前哨戦の毎日王冠でエルコンドルパサーやグラスワンダーと言った馬を見事に破ったあの毎日王冠は最高のレースでした。私は興奮のあまり競馬を知らない人にまでサイレンススズカの強さを伝えていました。
あの10月の毎日王冠以降、サイレンススズカのあふれるスピード能力、強さ、広がる可能性を考える時間は楽しくて仕方がなかったです。
雨が降らなければ今のスズカなら1分57秒の前半で乗り切れる。
これは世界レベルの強さだと思っていました。

私は言います。
サンデーサイレンスの最高傑作はこの馬だと。
もう一頭の最高傑作ディープインパクトと走ったら中距離ならば五分ではないでしょうか?
むしろサイレンススズカの方に分があるとまで思えます。
だって2000メートルを1分57秒で走る馬などこの馬以外にはいないのですから…。

敬愛する柏木集保さんは「サイレンススズカは逃げ馬ではない。誰からも、どこからも逃げる必要などなくて、誰よりも速く、どの馬よりも早く、もっと先に広がる未来を目指したのだ」
と寄せています。

あの忌々しい事故を今でも私たちは忘れられません。
どんなレースでも無事に終わる事をいつも祈ります。