インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

経済の氷河期

2011-07-14 05:42:17 | 経済
 今、1ドル79円のようである。78円台にまで上昇したらしい。イタリアの財政不安で、ユーロが売られたようである。

 かつて、カスタネダの泥沼にはまっていなかった頃、ドル安の要因 ~70円台に突入か~なる記事を書いたが(これで結構アクセスされている!)、70円台に定着し、そのうち60円台に突入するのかもしれない。かといって、それだけ円の価値があるのかどうか、疑わしい。輸入品である?石油の価格は下がらないし(金の価値も高いし)、通貨の価値そのものは減っているようだ。

 輸出企業は海外へ逃げていくしかないのか。国内産業の悲鳴が至る所から上がっているのだろうが、朝、窓を開けても、他の動物の鳴き声しか聞こえてこない。人間は我慢強いし、「その先何とかなるかも」という楽観性も持っているため、何とか生きているのであるが、会社経営とかは借金に金利がついて雪だるまになるため、限界というものがあるだろう。

 赤字だから潰せるわけでもなく、ただ借金を返済するために事業が継続されていく。資本主義社会は、作ったり売ったりするのは勝手であるが、売れるかどうかは全く保障されていない。自由の代償といってしまえばそれまでだが、経済環境というのは自分の力ではどうすることも出来ない。

 日本経済の氷河期なのかもしれない。どんなに頑張ろうと、恐竜は絶滅し、一部の哺乳類だけが生き残れるというわけか。朝っぱらから変なことを考えているが、そんな苛酷な状況の中で、呪術というものが生まれて生きたのかもしれない(やっぱし話がこっちに進む)。

 「世界はまずエネルギーであり、物質であるということだ」とドン・ファンは語るが、我々は具体的な事物を追いすぎているのかもしれない。無限なる宇宙のエネルギーの一部を、せっせと物質化し、換金している我々は、いったい何ものなのだろう。

 よりよく生きるということは、より良い物質生活に浸るというように洗脳されているような気がする。最低限のものさえあれば、後は精神的なところによるのが大きいのではないか。人間は意識の生き物。

 もっとも、その最低限のものを手に入れるのがなかなか難しくなってきているのだろうが…。
  

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