インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

5月7日 …インディオが持っている本 3

2007-05-07 00:39:51 | 古代アメリカの資料
○驚異の世界史 
『黄金帝国の謎 インカ・アステカ・マヤ』(1986)
 森本哲郎編(インカ・アステカは増田義郎と対談。マヤは植田覚と対談)
 文春文庫 ビジュアル版 ¥480 

古い。売っていないかも(BOOKOFFなら、買えるか)。
三つのテーマのうち、アステカが、一番インパクトが強い。自分はこれで初めてアステカの血生臭い儀式を知った。短いが、トルテカの思想から、歴史、麻薬文明までかなり詳しい(暦はマヤで説明)。カラー写真が凄く立派。うお~っ、アステカの太陽石、大地の女神コアトリクエ像などが、で~んと丸ごと1ページ!
何とかして手に入れたい一冊。

インディオ学の最高権威(増田氏)いわく、
「彼ら(アステカ人)の宗教体系で面白いのは宇宙観ですね。海の向こうに彼岸の世界があるといった水平的な宇宙観ではなく、垂直的に構成された宇宙観を持っていたことです。つまり、自分たちの上に十三層の天上世界があり、地下には九層の地下世界があって、それぞれ、神とか星とかが割り当てられているわけです」

海の向こうから神様がやってくるというのは、奄美大島や沖縄などの神話のことか。単純だが、平和だからこっちの方が良いではないか。

○グラフィティ・歴史謎辞典
『マヤ文明・インカ文明の謎』(1988)
 落合一泰 稲村哲也
 光文社文庫 ¥510円

これも古いが、簡単に古本屋で手に入る(だろう)。読者の苦情を嫌ってか、アステカ文明が抜けている(光文社の発行者→ 「あんなオゾマシイ文明、載せるな~!」か?)。
この本は、「現代のインディオ」について触れており、画期的だ。

小生は、例のエンタメ小説をマゾ文明に絞っていたので、インカについて勉強不足である(そういえば数年前、粕谷知世の『クロニカ』を買って読んだが、これが見事にインカに染まっていた)。
太陽の帝国インカ。人間の代わりに?アルパカを生け贄にささげるようだが??、皇帝は太陽の子だし、ピラミッド的社会で、日本人にとって親近感が湧くかもしれない(…はあ?)。

写真のアルパカ(リャマも)が可愛らしかった。この生き物、インディオは鉄輪温泉の動物園(何地獄だっけ?)で見かけた(リャマかも)。
かなり大きく、子供に人気があったようだ。
異様な臭いを発していたのが印象に残っている。

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