インディオ通信

古代アメリカの共感した者の備忘録8年。

夢の体に影はあるのか?

2013-12-14 22:54:15 | 潜在意識の世界
 朝方、雅太は体外離脱、そんな夢を見た。カスタネダの教科書によると、体外離脱することは「集合点の移動」の結果である。それは「夢見の体」を動かすことであり、そのためには、それを「意図する」ことが必要になるという。雅太は意図するというのを、強く念じることであると解釈した。それも、マジカルパスをしながらである。

 さて、二度寝て起きた深夜の3時ごろ、雅太は尾道にいるメル友にでも会いに行こうと、抜け出した体で動き出した。いつも真っ暗で、誰もいない。現実が田んぼと山しかない塩梅であるから、雅太は不思議ではなかった。だが、丁度その最中にアクシデントが起こった。実家のポストにいつもの新聞配達の車がやって来たのである。雅太はその新聞配達の車の前を横切った。その時、ライトの光で、雅太は自分の影すら見たような気がしたのである。夢の体に影がある!? それを見た雅太は「夢見の身体で何でもできる」という気が失せた。鎖で縛られたのである。日常的思考に支配された。夢見の身体で尾道までひとっ飛び、という自信がなくなってしまったのである。
 以降、普通の夢に飲み込まれ、今の雅太の支配されている世界の幻影が付きまとってきたのである。

 起きてから雅太は夢を思い出しながら、果たしてあの新聞配達は亡霊を見たのではないだろうか、とか気になった。夢の中ではエンジンの音がかすかに響いていた。雅太は新聞配達の人に聞いてみたい衝動に襲われた。
「あなたは何か変なものを見ましたか?」

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