先日テレビのNHKニュースで見た産業用大麻について記事をUPしましたが、夕方6時半のニュースでしたので、考えてみたら道内放送だったかもしれません。内地の方は見れなかったかもしれませんね。ウェブで検索して怪しげなサイトに行かれては困るので、麻から出来る製品についてちょっとだけUPしておきます。
保温材(グラスウール) 最初からこれを使っていたらアスベストによる中皮腫で死亡する人はいなかったかもしれません。
麻の茎、めくれている皮が麻の繊維です。
麻の繊維はこんな感じです。
麻の繊維(ヘンプ)50%含有のタオル。繊維から布製品はなんでも作れます。
エコパッグ。
種を絞って取れるヘンプオイル。今は海外からの輸入品ですが、大麻油・シードナッツ等の食品も購入する事ができます。
大麻紙から作られた葉書。 以上、製品の提供はヘンプレボです。
紙の原料は木材チップですね。熱帯雨林の木を切りまくって環境破壊するよりも、毎年生産可能な植物資源である麻を栽培したほうが良いんじゃないかなぁ。美しい地球を子供達に、と美しいスローガンだけ叫んでいてもしょうがないですわ。ゴミの山を残さないように再生可能な自然資源に切り替えていく(脱石油)ライフスタイルを目指したいものです。
写真の麻の茎は繊維用に栽培された物ですので細いですが、やや間隔をとって普通の農産物の様に栽培すると、茎の直径は6cm、高さ4mほどにわずか4カ月ほどで生育します。植物資源の中でも特に麻に注目が集まる理由はここにあります。普通の木なら10年はかかるであろう大きさにわずか数ヶ月で達してしまう、それぐらい麻の生命力には桁違いのパワーがあります。
今日テレビを見ていたら、夕方6:30からのNHKニュースで大麻畑の映像が放映されていたのでビックリしました。地域活性化を目的として産業用大麻を栽培する「栽培特区」として認められた様です。画像では、生育中の麻(大麻)と、それから作られた保温材・建材パネル・プラスチックに代わるCDケースなどが紹介されていました。
一般的に大麻(たいま)と言うと「それは麻薬だ」というイメージがまだまだ強いでしょうね。最近もお相撲さんが協会を解雇されましたね。特に北海道は戦前に国策として大麻栽培が行われていたと言う経緯から野生大麻が豊富にあり、大麻取締法違反で検挙される事件のニュースがしょっちゅうあるので、特に北海道人にとっては、大麻というとイメージは悪いでしょうね。
この産業用大麻というのは、幻覚成分をほとんど含まない麻の品種です。大麻=麻と一口に言ってもお米と同じ様に沢山の種類があります。そこで無毒の品種の麻を栽培して産業利用しようというのがこの栽培特区の目的ですね。 今でこそ大麻と言うと麻薬と言うイメージが強いですが、日本においてははるか縄文時代の昔から連綿として栽培されてきた麻という植物です。そしてその植物の利用範囲ははるかに広いというのが真実です。終戦後の占領政策の中で意味なく禁止され、以後見直される事なく今に至ってしまっているのです。
大麻(たいま) 日本で「たいま」というと、これは伊勢神宮の神宮大麻の事を言います。お伊勢参りにやってきた人たちに道中の安全祈願として渡されたのが麻糸のこよりであり、ありがたいお守りです。これがたいまというものの本質です。 麻が恐ろしい麻薬のたいまであるとして禁止されることによって、日本人は日本人としての精神的な支柱を失ってしまいました。歴史を否定し、何よりも大事な精神性を否定して、一体何を拠り所として生きて行く事になるのでしょうか? 金さえあればそれで良いのでしょうか? 物事で大事なことはその本質です。麻という植物を正しく認識し産業利用して行く事はとても意味のある試みです。資源のない国は、再生可能な植物資源に注目していくのが一番の方法でしょう。北見の取り組みが成功し、それと同時に麻に関する正しい認識が広まるようにと祈ります。