今日テレビを見ていたら、夕方6:30からのNHKニュースで大麻畑の映像が放映されていたのでビックリしました。地域活性化を目的として産業用大麻を栽培する「栽培特区」として認められた様です。画像では、生育中の麻(大麻)と、それから作られた保温材・建材パネル・プラスチックに代わるCDケースなどが紹介されていました。
一般的に大麻(たいま)と言うと「それは麻薬だ」というイメージがまだまだ強いでしょうね。最近もお相撲さんが協会を解雇されましたね。特に北海道は戦前に国策として大麻栽培が行われていたと言う経緯から野生大麻が豊富にあり、大麻取締法違反で検挙される事件のニュースがしょっちゅうあるので、特に北海道人にとっては、大麻というとイメージは悪いでしょうね。
この産業用大麻というのは、幻覚成分をほとんど含まない麻の品種です。大麻=麻と一口に言ってもお米と同じ様に沢山の種類があります。そこで無毒の品種の麻を栽培して産業利用しようというのがこの栽培特区の目的ですね。 今でこそ大麻と言うと麻薬と言うイメージが強いですが、日本においてははるか縄文時代の昔から連綿として栽培されてきた麻という植物です。そしてその植物の利用範囲ははるかに広いというのが真実です。終戦後の占領政策の中で意味なく禁止され、以後見直される事なく今に至ってしまっているのです。
大麻(たいま) 日本で「たいま」というと、これは伊勢神宮の神宮大麻の事を言います。お伊勢参りにやってきた人たちに道中の安全祈願として渡されたのが麻糸のこよりであり、ありがたいお守りです。これがたいまというものの本質です。 麻が恐ろしい麻薬のたいまであるとして禁止されることによって、日本人は日本人としての精神的な支柱を失ってしまいました。歴史を否定し、何よりも大事な精神性を否定して、一体何を拠り所として生きて行く事になるのでしょうか? 金さえあればそれで良いのでしょうか? 物事で大事なことはその本質です。麻という植物を正しく認識し産業利用して行く事はとても意味のある試みです。資源のない国は、再生可能な植物資源に注目していくのが一番の方法でしょう。北見の取り組みが成功し、それと同時に麻に関する正しい認識が広まるようにと祈ります。