アクロス福岡
「アクロス福岡」は福岡のランドマーク的存在である。その近代性、斬新性は建築後18年も経つというのに少しも色褪せていなかった。最も現代的建築物の一つである「アクロス福岡」をレポートしながら今回の「福岡の古を巡る旅」レポートを店仕舞いすることにする。※ なおこのレポートでは一部ウェブ上の写真を借用したことをお断りしておきます。
本当は昨日の「マスターズサッカー」でこのシリーズを閉じようと思っていた。しかし、福岡の古を訪ねることから始まった今回の旅紀行を、最後は福岡が見せてくれた未来志向の一面をレポートすることで閉じたいと思った。
私が巡って歩いた中で、キャナルシティ博多とか、ネクサスワールドなどさまざまな新しい建物や施設が目に入った。その中でも「アクロス福岡」は衝撃的だった。
「アクロス福岡」は福岡の繁華街・天神にある。1995年に福岡県の県庁舎跡に建てられた県施設と民間施設が同居した公民複合施設であるという。天神中央公園を前にして右隣りには福岡市庁舎が建っている。
私が「アクロス福岡」を訪れたのは、福岡都心巡りを終え、夕方近くだった。その「アクロス福岡」に近づいたときに大小の木が林立し、まるで山が聳え立つような姿が目に飛び込んできた。これが「アクロス福岡」の「ステップガーデン」らしかった。ステップガーデンは「山」をコンセプトとした大規模な屋上緑化施設であるという。
まずは写真を見ていただきたい。最初の写真では真新しいビルの感はあるが、特別取り立てるほどのビルとは思われない。
※ 「アクロス福岡」の正面側です。特別に変わった建物ではありせん。
ところがこのビルを角度を変えてみると、写真のとおり壁一面が木々に覆われているのである。しかも、そこはステップガーデンと呼ばれて階段状に木々が植わっており、全体を「アクロス山」とも呼称して、誰もが登ることができるようになっていた。
登ることができると分かると、登らないわけにはいかない。高さ60m、809段のアクロス山を私は登りはじめた。
※ ところが裏側に回ってみると、壁一面に木々が鬱蒼と繁っています。
※ そのステップガーデンをちょっとビルの横から撮ったものです。
※ こんな看板に誘われて私は「アクロス山」登山をしたのでした。
※ 木々の中をよく見てください。階段(登山路)が見えます。
完成してから18年、木々は成長し、今では120種類の木々が4万本も生育しているという。中には10mを越えるのではという大きな木も混じっている。
頂上(最上階)から見た光景は前庭となる天神中央公園の木々たちと繋がり、大きな緑の空間を演出していた。
また、右隣りの福岡市庁舎もよく見るとそれぞれの窓から緑が見えた。
ヒートアイランド現象が言われる今、都会のビル群の中にこうした緑の空間を演出することは人々に絶好の“癒しの空間”を提供する未来志向の施設ではないだろうか。
※ 写真のように階段状に木々が植栽され、その間に階段が設けられていました。
※ 下山路の様子です。まるで木々のトンネルの中に潜り込むようです。
※ 右手に見える福岡市庁舎の窓をよく見てください。何やら緑が見えませんか?
※ 近撮すると一つ一つの窓から緑が伸びていました。アクロス福岡の緑と繋げているようです。
※ 山頂(?)から見た図です。前庭の天神中央公園の緑と繋がっています。
「アクロス福岡」の施設自体はシンフォニーホール、国際会議場、イベントホールや商業施設などが入っているらしいが、私の関心外だったので内部には入らずじまいだった。
福岡の古を巡ってきた私の今回の旅は、最後には近代性、斬新性に溢れた躍進する福岡の未来志向の施設をレポートしてシリーズを閉じることとしたい。
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そういう風に設計してあるのでしょうけども、SF映画に出てくる「人類滅亡後にジャングルとなったビル街」みたい。
惜しむらくは、田舎おじさん様のお好みではない「階段登山道」そのもの、という点でしょうか。スロープにするとか起伏をつけるという工夫がほしかったですね。
もしかして建築基準法を通すには階段にせざるを得なかったのかしらん?
低山紀行ね・・・、そのとおりですね。ひと汗かきましたね。
「人類滅亡後のジャングルとなったビル街」とは、思いもよらない着想です。設計者が聞いたら卒倒してしまいそうなコメントかも?
階段登行は仕方ありませんね。この際は許しちゃいました。
いずれにしても、雪国北海道ではけっして真似のできないビルの建て方だなあ、と思いながら低山登山を楽しみました。