“栗山ジャパン” とタイトルでは表記したが、本音では “大谷ジャパン” と表記して良いほどの大谷の活躍ぶり突出していたと思う。今回のWBCはまさに大谷の、大谷による、大谷のためのWBCだったように思えるほどの大谷翔平の一挙手一投足が注目された大会だった。
WBCの侍ジャパンの戦いについては、毎日の投稿の中で付け足しのような形でレポートしてきたが、最高の形で大願成就を果たしたのだから、本日くらいは真正面から取り上げることにしたい。
いや~、昨日の準決勝、対メキシコ戦も痺れたが、本日の決勝戦の対アメリカ戦も別の意味で痺れた対戦だった。
試合は結局3対2というロースコアの戦いだった。日本はアメリカに先制点を許したが、すぐさま逆転して3対1と日本リードのまま試合が進んだが、アメリカの強力打線を日本投手陣が継投で凌ぎながらの試合展開となり、日本は追加点を取れないというヒヤヒヤドキドキの連続だった。本日の勝利の最大の要因は、日本のストロングポイントである投手陣の頑張りにあったと思う。今永→戸郷→高橋宏→伊藤→大勢→ダルビッシと繋ぎ、ダルビッシュが本塁打を被弾したが、1点リードのまま何と初の抑え役を担った大谷に繋いだところが勝因の第一だった。大谷は四球で走者を出したものの、三人できっちりと抑えて見事に最後を締め括った。
テレビのワイドショーでは日本勝利の後、さまざまな解説者が日本の勝因を分析しているが、今大会の日本優勝の勝因の第一は大谷翔平の存在であったことに異論を挟む人はいないだろう。それは単に彼の投打の成績が抜群だっただけでなく、チームメイトを鼓舞する姿、チーム内を明るくする振る舞い、その全てに彼の存在が光っていた。ちなみに彼の今大会の成績は打者としては打率4割強、1本塁打。投手としては2勝1セーブである。
そして何より一ファンとしては、大谷の振る舞いの一つ一つが絵になっていたことが彼の存在感の凄さだった。対イタリア戦でのうなり声を上げながら投球、昨日の最終回に二塁打を放った際に走りながらヘルメットを放り投げ、二塁ベース上でベンチに向かって仲間を鼓舞した姿、本日の優勝を決めた後にグラブを投げ、帽子を放り投げた姿、全てが絵になる大谷翔平だった。彼はこれまでも日本のファンを虜にしてきたが、今大会の活躍によってファンはもちろん、より多くの日本人から愛される存在になることを確信している。
ただ、日本の勝因はもちろん大谷一人の力だけではなく、栗山監督をはじめとしたスタッフ、そして栗山ジャパンを構成した多くの選手がそれぞれの立場できっちりと役割を果たしたからこその勝利ではあったが…。
それにしても、今大会における大谷翔平の一挙手一投足は長く語り続けられることになるだろうと私は想像している。そして今季のアメリカメジャーリーグにおける大谷選手の活躍からも目が離せない。
※ 掲載写真は全てウェブ上から拝借しました。