仁頃山の登山道はとても整備されていた。それほどたくさんの山を経験しているわけではないが、整備度では随一ともいえるほど素晴らしかった。手作り感溢れる整備の様には、地元関係者の温かな心を感じさせてくれた登山道だった。
仁頃山は私にとって、いわば故郷の山である。オホーツク管内に生まれ、同管内で現職時代を過ごした私にとって、そう呼んでも違いはない。しかし、現職時代には山に登ることなど考えていなかった私にとって、仁頃山は遠い存在だった。
それが退職後に山に登るようになって、一日も早く仁頃山に登らねばと思いつつ、今日まで実現できないでいた。
実は昨年、登山口まで来て、雨のため断念した経緯があったが、今回もけっして好天に恵まれたわけではなかった。前日来の雨は止んでいたが、雲が厚く垂れこめているコンディションだったが、雨が落ちていないだけでも幸運と割り切り、登山を決めた。
宿泊したキャンプ場から「富里中央コース」の登山口に移動し、6時15分登山を開始した。ここの登山口は、「富里中央コース」と、「奥新道コース」の共通の登山口のようだが、私は「富里中央コース」を選択した。これが正解だったかどうかは分からない。
中央コースは、いきなりの急登から始まった。ぐんぐんといった感じで高度を増していく。10分も行動しないうちに全身から汗が噴き出してきた。
高度が増すにつれ、辺りには霧が漂い始めた。急登の途中に「息継ぎの座」と称して丸太製のベンチを配してあり、地元関係者の粋な計らいを見た思いだった。
それからも急登を登り続けて40分、やがて比較的平坦な道に変わって15分、東新道コースとの合流点に至った。合流点には親切な案内板と共に、やはり木製のベンチが配してあった。
合流点からは、奥新道コースと合流する「沼上分岐」を目ざして山腹を横切るようにトラバースするコースとなっていた。トラバースとはいっても徐々に高度を上げながらのトラバースである。
途中に、そのトラバースするコース(横断道と称していたが)自体の中間点を表す標識があった。仁頃山には合目表示はなかったが、分岐点の表示や中間点の表示など、登山者を安心させ、あるいは励ます表示が過不足なく用意されていた。
トラバースするコースの途中にあるという「水恋沼」を期待していたのだが、水量が不足していたようで、沼と呼ぶには少し寂しい様子だった。
合流点から30分、奥新道コースと合流する「沼上分岐」に至った。
沼上分岐からは、富里中央コース、東新道コース、奥新道コースの三つのコースが合流して山頂を目指すコースとなる。コースの周囲はクマザサが密生しているが、コース自体はきれいにササが刈られて気持ちの良いコースである。
最初の急登ほどではないが、それなりの上りが続く。霧が徐々に濃くなる中、周りの木々がダケカンバの林になっていることに気付いた。
山頂近くになって、この日初めての登山者に出会った。高齢の婦人が下山してくる途中だった。コースはさらに西尾根コースとも合流し、霧に霞んだアンテナ塔が目に入ってきた。山頂に立つアンテナ塔である。
周囲は霧に包まれ、何も見えない山頂だったが、こればかりは仕方のないことである。
山頂には少し盛りをすぎていたようだが「ホザキナナカマド」という花が咲いていた。その花名も関係者が表示してくれていたために分かった花である。
また、頂上直下には山頂を極めた登山者たちのためにたくさんのベンチが用意されていた。極めつけは、山頂から少し離れたところに「花摘み場所」と称して簾を用意したところがあった。女性の登山者に配慮した施設である。どこまでも親切な仁頃山だった。
下山は、「奥新道コース」を、1時間強をかけて降りた。途中3組の登山者たちに出会っが、普通はどうやら「奥新道コース」を登る人が多いようである。
【仁頃山(富里中央<登山> → 奥新道<下山>)コース 登山データ】
標 高 829.2m (標高差 554m)
駐車場 登山口に5台くらい駐車できる空き地有
行 程 ※ グランドシニアの足とお考えください。
登山口→(55分)→東新道との合流点→(30分)→沼上分岐→(30分)→仁頃山山頂→(20分)→沼上分岐→(35分)→西尾根コースとの分岐→(15分)→登山口
時 間 上り(1時間55分) 下り(1時間10分)
天 候 霧雨、微風
登山日 ‘17/08/14
仁頃山は私にとって、いわば故郷の山である。オホーツク管内に生まれ、同管内で現職時代を過ごした私にとって、そう呼んでも違いはない。しかし、現職時代には山に登ることなど考えていなかった私にとって、仁頃山は遠い存在だった。
それが退職後に山に登るようになって、一日も早く仁頃山に登らねばと思いつつ、今日まで実現できないでいた。
実は昨年、登山口まで来て、雨のため断念した経緯があったが、今回もけっして好天に恵まれたわけではなかった。前日来の雨は止んでいたが、雲が厚く垂れこめているコンディションだったが、雨が落ちていないだけでも幸運と割り切り、登山を決めた。
宿泊したキャンプ場から「富里中央コース」の登山口に移動し、6時15分登山を開始した。ここの登山口は、「富里中央コース」と、「奥新道コース」の共通の登山口のようだが、私は「富里中央コース」を選択した。これが正解だったかどうかは分からない。
中央コースは、いきなりの急登から始まった。ぐんぐんといった感じで高度を増していく。10分も行動しないうちに全身から汗が噴き出してきた。
高度が増すにつれ、辺りには霧が漂い始めた。急登の途中に「息継ぎの座」と称して丸太製のベンチを配してあり、地元関係者の粋な計らいを見た思いだった。
それからも急登を登り続けて40分、やがて比較的平坦な道に変わって15分、東新道コースとの合流点に至った。合流点には親切な案内板と共に、やはり木製のベンチが配してあった。
合流点からは、奥新道コースと合流する「沼上分岐」を目ざして山腹を横切るようにトラバースするコースとなっていた。トラバースとはいっても徐々に高度を上げながらのトラバースである。
途中に、そのトラバースするコース(横断道と称していたが)自体の中間点を表す標識があった。仁頃山には合目表示はなかったが、分岐点の表示や中間点の表示など、登山者を安心させ、あるいは励ます表示が過不足なく用意されていた。
トラバースするコースの途中にあるという「水恋沼」を期待していたのだが、水量が不足していたようで、沼と呼ぶには少し寂しい様子だった。
合流点から30分、奥新道コースと合流する「沼上分岐」に至った。
沼上分岐からは、富里中央コース、東新道コース、奥新道コースの三つのコースが合流して山頂を目指すコースとなる。コースの周囲はクマザサが密生しているが、コース自体はきれいにササが刈られて気持ちの良いコースである。
最初の急登ほどではないが、それなりの上りが続く。霧が徐々に濃くなる中、周りの木々がダケカンバの林になっていることに気付いた。
山頂近くになって、この日初めての登山者に出会った。高齢の婦人が下山してくる途中だった。コースはさらに西尾根コースとも合流し、霧に霞んだアンテナ塔が目に入ってきた。山頂に立つアンテナ塔である。
周囲は霧に包まれ、何も見えない山頂だったが、こればかりは仕方のないことである。
山頂には少し盛りをすぎていたようだが「ホザキナナカマド」という花が咲いていた。その花名も関係者が表示してくれていたために分かった花である。
また、頂上直下には山頂を極めた登山者たちのためにたくさんのベンチが用意されていた。極めつけは、山頂から少し離れたところに「花摘み場所」と称して簾を用意したところがあった。女性の登山者に配慮した施設である。どこまでも親切な仁頃山だった。
下山は、「奥新道コース」を、1時間強をかけて降りた。途中3組の登山者たちに出会っが、普通はどうやら「奥新道コース」を登る人が多いようである。
【仁頃山(富里中央<登山> → 奥新道<下山>)コース 登山データ】
標 高 829.2m (標高差 554m)
駐車場 登山口に5台くらい駐車できる空き地有
行 程 ※ グランドシニアの足とお考えください。
登山口→(55分)→東新道との合流点→(30分)→沼上分岐→(30分)→仁頃山山頂→(20分)→沼上分岐→(35分)→西尾根コースとの分岐→(15分)→登山口
時 間 上り(1時間55分) 下り(1時間10分)
天 候 霧雨、微風
登山日 ‘17/08/14
ところで27日の北海道マラソンで心が折れそうになった時に、苦しみながらも登頂を目指す丸尾さんを想像しながらゴールを目指したいなと思っています。
山にかける執念などというものはありませんが、なんだか山にこだわっているところがあるようです。というのも年々体力的にきつくなってきたのを感じ、いつまで登ることができるかという焦燥感のようなものにかられているところもあるのかもしれません。
件の佐藤喜作さんのニュースは残念ながら見ることができませんでしたが、帰宅すると妻がそのことを話しておりました。しかし、80歳にしてなお現役とは凄い!
凄い!というとフナさんもまだマラソン頑張っておられですね。フナさんには引退という文字はないのですか?一生現役を貫こうとされているのですか?
恐れ入ります。北海道マラソン 頑張ってください!