最近、札幌市内では “朗読” に関するイベントが目立つように思っていた。そこで「朗読のイベントってどんなもの?」という興味本位で覗いてみた…。
※ 「ろうどくの小径」開会前のステージ上にはマイクが1本立っているだけでした。
6月26日(日)午後、札幌市中央図書館においてドラマチックリーディンググループ〈さ・く・ら〉が主催する「ろうどくの小径」というイベントが開催されると知って参加してみた。入場者を50名と限定して開催したが、ここでも女性の参加者が多くおおよそ満員の参加者の中で開催された。
今回の「ろうどく小径」には4人の読み手が登場し、いずれも有名な日本作家の短編を朗読した。そのラインナップは…、
① 瀬戸内寂聴「花情」より「ライラック」
② 林芙美子「緊急下車」
③ 藤沢周平「日暮れ竹河岸」より「梅雨の傘」
④ 川端康成「妹の着物」
※ 読み手の方は写真のように原稿を手にして朗読をしました。(着物を着た方が多かったですね)
いずれもが30分前後の作品だった。4人の読み手(いずれも女性)は、さすがに人に聴かせるとあって、練習も十分積まれているようで躓くようなこともなく、声量も適度で大変聴きやすかった。また、作品によっては途中で効果音が流れるケースもあった。
私は初めてこの種のイベントに参加してみて、正直なところ「あゝ、こういうものか」という感じであった。
しかし、考えてみればそれ以上のものを期待できるものでもないような気がした。例え、プロが読んだとしても感想は大して変わりはないだろう。
一つ気付いたことがあった。それは普段から読み親しんでいる作家の作品の場合、よりよく私の中に染み入ってきたように思われた。この日の場合は、私にとって藤沢周平や林芙美子の作品がそれであった。
※ イベントの最後に、この日登場した4人の読み手全員がステージに揃いました。
たった一回参加しただけで、朗読イベントそのものをどうこうと評価するのは拙速というものだろう。リード文でも触れたが、私がよくイベント情報を入手する「大通情報ステーション」の情報コーナーでは、けっこう朗読イベントが目立っている。中には有料のものもあるようだ。機会があればまた別のイベントに参加して、もう少し朗読イベントの魅力を探ってみたい、とも思っている…。
なるほどね。しろまめさんは朗読イベントを積極的に評価されているようで、その理由についても良く分かりました。
私は本文でも触れましたが、朗読イベントに慣れていないということが第一の理由ですが、しろまめさんが分析されたように感ずるより、これまでの読書体験がどうしても優先してしまうということなんですね。そうしたこともあり、今後もう少しこの種のイベントを体験して、その良さを感得したいと思っているところです。
それが朗読で耳から情報を取り入れて、話し言葉のようにそのまま文章として伝わってくる。
つまり脳がかなり楽をしているのではないでしょうか?
そのため、内容そのものを味わうことにエネルギーを集中できるので、より深く味わえるのでは……。
なんて書くと面倒くさいですね。
朗読がいいな、とはぼくもNHKアナウンサーによる朗読イベントで実感しました。普段、テレビで真面目にニュースを伝えているアナウンサーたちが、表情豊かに物語を読むのが新鮮でしたし。