私にとってオペラ観劇はハードルの高い分野であるとは以前にも投稿したことがある(その投稿はこちら➪)。しかし、知人の娘さんの晴れ舞台である。今夜、私は迷わず駆け付けたのだが…。
今夜(8月22日)、教育文化会館で行われた北海道二期会コンサートに参加した。
二期会とは、ご存知の方が多いと思うが、声楽家の団体であり、主としてオペラに取り組んでいる団体だと私は認識している。
その北海道二期会が今夜と明日と別々の演目で二日間にわたってコンサートを開催する。
その第一夜に知人の娘さんが出演するということで、割引チケットを手配するとの連絡をいただいたことから駆け付けることにした。
今夜のテーマは「モーツァルトの夕べ ~ウィーン時代のモーツァルトとダ・ポンテ三部作~」と題して、モーツァルトが手がけたオペラの曲を演ずる(歌う)ステージだった。
今夜の演目、出演者は別表のとおりである。
オペラというと、オーケストラが付き、ステージは舞台装置で彩られる中で行われるものだが、今夜のそれはオーケストラではなくピアノ伴奏であり、舞台装置はなく出演者が衣装だけは役柄にそった衣装を身につけるというステージだった。こうした簡素化したオペラのステージを何と言うのだろう?
私にとってオペラはやはり難解だった…。
進行役(MC)の方が解説を入れてくれ、歌手の方たちも表情を付けてくれるのだが、どうしても歌の意味が分からなく、ステージに集中できないのだ。特に一部は、ダイジェスト版的なためになおさらだった。その点、第二部は全体が一つのストーリーで流れていて、合間合間に解説が入ったこともあり、少しは理解できた思いだった。
ところで、知人の娘さんというのは、プログラムの中に二度にわたって登場している亀谷泰子さんという方である。彼女はもう10数年にわたって札幌の声楽界の第一線で活躍し続けている方である。
小学校の教員をされ、さらには確か二人のお子さんの母親である。そのうえで声楽家として活躍するというスーパーママである。
声楽の世界などについては何ら素養のない私だから、彼女の力量がどれくらいなのかも推し量ることはできない。ただ、常の第一線で活躍しているということはそれだけの力量を備えていることだと理解している。
以前から彼女のステージを何度も拝聴している私の印象では、やはりママさんになってからは一段と落ち着きと自信がみなぎっているように私には映る。
私にとって難解なオペラの世界だが、縁を感じながらこれから機会があれば観劇してみたいと思っている。