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映画 197 美女と野獣

2017-10-27 21:36:11 | 映画観賞・感想

 映画「美女と野獣」はディズニー映画のアニメ版と思っていたが、本作はなんと1946年にフランスで制作されたものだった。もちろんフィルムは白黒である。ストーリーはファンタジーものなのだが、私にはどうしても感情移入ができぬまま終わってしまった映画だった。

                  
                  ※ 映画は白黒フィルムだったが、フランスで公開されたときにポスターはカラー版だったようだ。
   
 10月24日(火)午前、札幌市生涯学習センターが開催する「ちえりあ映画会」に赴いた。
 今回取り上げられた映画は「美女と野獣」の実写版ということだったが、制作が1946年と聞いて「どうしようかな?」と思ったのだが、無料公開ということもあり参加することにした。
 
 映画「美女と野獣」は、調べてみるとアニメ版、実写版と何度も映画化されている。
その火付けとなったのは、1991年にディズニーがアニメ版を制作公開したことで、その名が一気に広がったように思われる。そのヒットを受けて、2014年(アメリカ版)、2017年(フランス版)と実写版が公開されている。

 ところが本作はディズニー映画から遡ること45年も前に制作されたものである。
 ストーリーもディズニー版とは違っていて(といっても、私はアニメ版を観てはいないが)、もともとフランスの民話として語り継がれていたものをJ・L・ド・ボーモン夫人という方が編纂したものを、フランスの詩人であり映画製作者であるジャン・コクトーが映画化したものである。

                  
                   
                  ※ 主演のジャンマレー(被り物をしているが)とジョセット・デイの二人です。

 ジャン・コクトーという詩人がどういう意図で制作したのか、凡人である私にはまったくその意図を見いだせなかった。
 唐突に野獣が出現するところから私は戸惑ってしまった。それからのストーリーの展開も、奇怪なお城の内部の仕組みにしても、「???」の連続だった。
 そして突然、野獣は王子に姿を変えてハッピーエンドとなるのだが、それも私には理解不能だった。
 まあ、ファンタジーだから、と言ってしまえばそれまでなのだが…。

 しかし、ウェブ上のユーザーレビューを見ると、総じて高い点数を得ているようである。ということは、私はコクトーが描くところの芸術性豊かな(?)映画を理解する感性が備わっていないということのようだ…。



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