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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

世界連邦運動とは?

2015-09-28 22:44:07 | 講演・講義・フォーラム等
 恥かしながら「世界連邦運動」などというものが存在すること自体を知らなかった。知人の紹介によって「世界連邦ムーブメント北海道 2015」という講演会&フォーラムに参加してみた。世界連邦運動って何? 

 9月27日(日)午後、市民センターで「こんな講演会&フォーラムがあるから行ってみないかい?」と知人に誘われた。何の予備知識もなかったのだが、好奇心いっぱいの私は「いったい何なの?」という興味から参加を決めた。

 会場の市民センターの会議室へ行ってみて、思っていたより参加者が少なかったことと、代表者をはじめ事務局の方々が高齢なのが気になった。
 会議室へ入室する際、各種の冊子やリーフレットをいただいた。開始前にそれらに目を通し、一応の知識を得ようと努めた。

            
            ※ 会場内に掲示された講演題やフォーラムのテーマです。

 それによると、一言で表すと世界連邦運動とは「地球上から戦争を無くすために、世界の全ての国家を統合した形の世界連邦の成立を目ざす」運動のようである。
 各種の冊子やリーフレットに目を通すかぎり、そこに謳われていることは良いことずくめであり、現在世界各地で起こっている様々な問題に対する理想的な解決策のように映った。
 さらに会場内には「あと一歩の世界連邦」などという掲示が躍っていた。
 えっ!? そんなに盛り上がっていることを自分は知らなかったの?という思いを抱いたのだが…。

            
            ※ 講演をする世界連邦運動協議会・北海道代表の荻野忠則氏です。

 講演は元北海道女子短期大学教授で、世界連邦運動協議会・北海道代表の荻野忠則氏「近代克服の歩み ~日本の世界連邦思想と運動の成果~」と題して講演された。
 荻野氏は当年89歳ということだが、まだまだかくしゃくとした方で世界連邦の理念、そして運動の今を話された。

 荻野氏によると、世界連邦運動は第二次世界大戦直後の1946年にルクセンブルグで結成され、翌1947年スイスのモントルーで、モントルー宣言を発して、世界連邦の6原則を明示したという。そのモントルー宣言とは、
 1. 全世界の諸国、諸民族を全部加盟させる。
 2. 世界的に共通な問題については、各国家の主権の一部を世界連邦政府に委譲する。
 3. 世界連邦法は「国家」に対してではなく、1人1人の「個人」を対象として適用される。
 4. 各国の軍備は全廃し、世界警察軍を設置する。
 5. 原子力は世界連邦政府のみが所有し、管理する。
 6. 世界連邦の経費は各国政府の供出ではなく、個人からの税金でまかなう。

と高らかに宣言されたようである。
 しかし、それから70年あまり、世界連邦などという理想は、現実の世界の中ではその影すら見えないのが現実である。
 そのあたりのことについて、もう少し考えてみたい。(明日に続けたい)


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