私にとって、美術館は近きにありても遠いものという存在である。美術音痴の私にとっては、いくら美術館が近くにあろうとも猫に小判である。それではならじと思い、今日(23日)今年初めて近代美術館に足を運んだ。
※ 「皇帝の愛したガラス」展のポスターです。
現在、道立近代美術館では国立エルミタージュ美術館所蔵の「皇帝の愛したガラス」展が開催されている。
ガラスの工芸美術などに興味関心はないのだが、エルミタージュ美術館というと今から遡ること43年前にヨーロッパを旅したときの最初の国ソ連のレニングラード(現在のサンクトペテルブルグ)を訪れたときに市内観光で見学した美術館だった。
当時の記憶はかなり薄れているが、エルミタージュ美術館はおそろしく広大で、建物自体も内部の展示品も絢爛豪華さを誇っていたことが記憶に残っている。
そのエルミタージュ美術館の所蔵作品展ということで「ちょっと覗いてみようかな」と思ったのである。
※ 展覧会の告知板越しに道立近代美術館を望んだところです。
平日の午後でそれほど入館者が多くなかったこともあってゆっくりと見ることができた。
展示されていたガラス工芸品はロシアに栄えたロマノフ王朝の歴代の皇帝、皇族、名士たちが18世紀半ば以降に収集した数多くのガラス工芸品の中から約190点が展示されているということだった。
贅を尽くしたガラス工芸品も私には“猫に小判”、特別な感慨を抱くこともなかった。ガラス工芸品だから素人好みのばかでかい作品があるわけでなし…。
ゴブレットとか、デキャンターとか…、そんなに装飾する必要があるのか、と思えるほどの品々が並んでいた。
私には「そんな贅沢をするからやがて王朝は滅びる運命を辿ったのだ」と思いたくなるような展示品の数々だった…。
なお、「皇帝の愛したガラス」展は7月3日まで開催されている。
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おっしゃるように近代美術館の夏は毎年道民が大挙して押しかけますね。まあ、ふだんあまり美術などに縁がない人たちが年に一度くらい芸術的雰囲気の中に浸るのもいいのでは、と見ています。
ご推薦の三岸好太郎美術館も忘れてはいませんが、まあ素人には2~3度行けばいいかな、という感じですね。
さて、専門家から厳しく工芸品と美術品の違いについて突込みがありましたね。
素人にとってはあまり用語の違いを意識していないというのが正直なところです。
敢えて言えば、工芸品は実用に適うもの、美術品は実用を目的としないもの、という程度の使い分けをしていますかね。今回の展覧会の場合は、当時は十分実用として使用していたものと思われます。
しかし、今となっては美術館に展示されているくらいですから、今回の展示品は全て美術品の範疇に入るものばかりなのでしょう。
まあ、他の文章もそうですが私の場合は用語については無神経なところがありますね。
資料によるとロマノフ王朝は専属のガラス工芸品の工場まで抱えていたということです。
その様子はきっと現代とは違い庶民にはまったく分からない(見えない)状況だったのではないでしょうか。
北海道は美術館の少ない土地柄です。
ぶっちゃけ、縁がないから。
道立近代美術館は建物自体が当方が卒業した美術学校の校長の作品でもあります。
でも、ときどき行くなら、裏にある三岸好太郎美術館も静かで良いですよ。
並んでいる作品はいつも大体同じですが、それが美術館です。
道立近代美術館のイベントは北海道人丸出しが大挙して来るのでかなり体力を使います。
ところで「工芸品と美術品の違い」はお判りですか?