夏の間に怠けてしまった身体に刺激を与え、秋のシーズンにはアウトドアを楽しみたいと考えていた。そこで手始めに登り慣れている藻岩山でまず手慣らしをと思って出かけた。しかし、思惑は無残にも瓦解した…。
コロナ禍ももちろんあったが、今年の夏はまったくと言って良いほど私は身体を動かさなかった。夏の暑さの前にして、山に向かおう!フィールドに出よう!という気がまったく起きなかったのだ。
9月に入り「これではダメだ!」との思いがあり、なんとかアウトドアに向かう気持ちを呼び覚ましたいと思っていた。そこで自ら気持ちを奮い立たせねば、との思いからまずは手軽なところでと考えた。その対象が藻岩山だった。
藻岩山は標高531m、私がいつも利用する慈啓会口からだと標高差468m、距離2.9km、レベル初級の山である。これまで何度も登り、いわば登り慣れた山である。今の体調を測るには最適と考えた。
本日、睡眠も十分に9時30分、慈啓会口の登山口に立った。天気は快晴、気温は21℃。絶好である。誰もが登山日和と考えたのだろう。登山口の駐車場は満杯だった。(30台?)
私はゆっくり、ゆっくりと登り始めた。藻岩山の登り始めは比較的平坦な上りが続くこともあり、まずは順調だった。
※ 登り始めは木の緑が深く、快晴の陽が届かずひんやりとした空気でした。
※ 中腹前のリフト台跡です。木々の間から木漏れ日がのぞくようになりました。
30分も登り続けたころだったろうか?徐々に息が荒くなってきた。この辺りまではまだ周囲の草花にも目をやる余裕が残っていて、名前の知らない秋の山野草をカメラに収めながら登り続けた。
藻岩山の中盤、馬の背にいたる急階段を登り続けるうちに私の体力はピークを迎えてしまった。もはや息絶え絶えの登行となった。それから後半は辛さに耐えながら、登り続けた。途中、その辛さに耐えきれずに初めてコース途中で腰を下ろしてしまうという失態も演じてしまった。
※ 山の背に至る階段状の急斜面です。
※ 山頂近く、木々の間から陽光が足元に届くようになりました。
結局、これまで私が登に要した時間の1.5倍もの時間を要してなんとか山頂に立った。
※ 山頂に建つレストハウスの屋上からの眺めをカメラに収めました。
このことは私にとってはかなりのショックである。藻岩山ごときでこの体たらくである。(藻岩山を愛しておられる方には失礼な言い方ですが…)これでは他の山を目指す資格など無いに等しい。う~ん。自分が考えていた以上に老化が進行しているようである。
今日の藻岩山登山は、私にアウトドア志向からインドア志向に変更しなさいと示唆しているのかな?とも受け止めた。
絶好のアウトドアシーズンを前に難題を突き付けられた思いである。簡単には諦められない。もう少し悪あがきをしてみようと思っている…。
藻岩山の初秋の花たち
秋の山野草は、春に比べて地味に映る。春の花の名もそれほど熟知しているわけではないが、秋の花となるとからっきしである。そこで花の名はおいておいて、撮ることができた花たちを羅列する。
おまけ
下山時に、足元にヘビが這い出てきた。ヘビの動きは速い。かろうじてカメラに収めることができた。写真中央である。ヘビに遭遇するのは吉兆という話もあるがどうなのだろうか?