字幕を追っているとオーケストラの音や歌唱があまり耳に残らないし、音楽を楽しもうとすると筋書きが呑み込めない。う~ん、素養のない人間にとっては楽しむことそのものが難しくもあったが、後半になって多少は楽しめたかな?と思えた「ナクソス島のアリアドネ」だった。
※ 久しく高校野球に注力して書き綴った拙ブログですが、高校野球も一段落したことから、また元に戻り私の日常を書き綴っていこうと思います。引き続きアクセスしていただければ幸いです。
7月18日(金)夜、Kitaraで行われたPMFステージオペラ「ナクソス島のアリアドネ」を観賞した。
実はこの観賞は自ら望んでチケットを購入したものではなかった。12日に行われたPMFのオープニング・セレモニー&コンサートにおいて、来場者に抽選で招待券が発行されたのだが、運良く当選し招待券を入手することができて観賞できたということだ。
ステージオペラという言葉が耳新しかったので調べてみたが、どうも言葉としては存在しないようで、造語なのかもしれない。微かな情報だけから解釈すると、通常のオペラではオーケストラは舞台下のビットで演奏するのだが、今回はステージ上での演奏だった。そのためもあったのか、オーケストラ編成は通常の半分以下の40名程度であった。舞台も大道具、小道具などは使わず、衣装もそれほど凝ってはいず、私流に解釈すれば「簡素化されたオペラ」という印象だった。
※ この日のオーケストラの指揮をとった新進の指揮者沼尻竜典氏です。
私が簡素化されたなどとは言っても、演奏陣はPMFウィーンの弦楽メンバーを中心としたPMFオーケストラであり、歌唱陣はその道で名の通った方ばかりらしかった。(まるで猫に小判状態です)
オペラはプロローグ編と本編の2幕構成となっていた。
50分間のプロローグ編はストーリーが分からなくてはと思い、ステージ横に描き出される字幕を必死に追った。
50分間の演奏を終えたとき、グッタリ疲れていた。そして音楽がまったく私の中に残らなかった。そして「オペラとは疲れるものだ。そして何も楽しくないじゃないか」と思った。
※ 今回の指導陣の中でも最も有名(?)なヴァイオリニストのライナー・キュッヘル氏です。
「これじゃ残りの本編80分間はつまらない時間になる」と思い、20分間の休憩中に考えた。本編はストーリーはある程度棄てても、オーケストラの音と、歌唱に集中してみようと…。
そうしてみたところ、歌唱の素晴らしさも、オケの良さも感じながら、しかもある程度話の流れも把握できながら楽しむことができたのだ。
話の筋立てはおおよそ以下のようなものだと私は解釈した。
王宮において恋に破れ悲嘆にくれる王女に、王宮の生活とは無縁のコメディ女優が王女に対して「くよくよせずにもっと人生を楽しみなさいよ」的な働きかけが効を奏して王女は新しい恋を見つける、といった筋立てと私は理解した。
コメディ女優を演じた天羽明恵のエネルギッシュな歌声が特に印象に残ったステージオペラだった。
また、プロローグ編、本編合わせて120分にわたり、歌唱陣と呼吸をぴったりと合せて演奏し続けたPMFウィーンをはじめとしたPMFオーケストラにも実力の片りんを見せられた思いだった。
※ クラシック界に不案内な私は天羽明恵さんがどの位のポジションにいるのか不明ですが、かなりの実力の持ち主に間違いありません。
Kitaraからの帰路、歩きながら感想を語り合っていたカップルが「後半は良かったね」と言っていたのを聞くと、あるいは私と同じ感想を抱いた人が案外多かったのかもしれない…。
※ 久しく高校野球に注力して書き綴った拙ブログですが、高校野球も一段落したことから、また元に戻り私の日常を書き綴っていこうと思います。引き続きアクセスしていただければ幸いです。
7月18日(金)夜、Kitaraで行われたPMFステージオペラ「ナクソス島のアリアドネ」を観賞した。
実はこの観賞は自ら望んでチケットを購入したものではなかった。12日に行われたPMFのオープニング・セレモニー&コンサートにおいて、来場者に抽選で招待券が発行されたのだが、運良く当選し招待券を入手することができて観賞できたということだ。
ステージオペラという言葉が耳新しかったので調べてみたが、どうも言葉としては存在しないようで、造語なのかもしれない。微かな情報だけから解釈すると、通常のオペラではオーケストラは舞台下のビットで演奏するのだが、今回はステージ上での演奏だった。そのためもあったのか、オーケストラ編成は通常の半分以下の40名程度であった。舞台も大道具、小道具などは使わず、衣装もそれほど凝ってはいず、私流に解釈すれば「簡素化されたオペラ」という印象だった。
※ この日のオーケストラの指揮をとった新進の指揮者沼尻竜典氏です。
私が簡素化されたなどとは言っても、演奏陣はPMFウィーンの弦楽メンバーを中心としたPMFオーケストラであり、歌唱陣はその道で名の通った方ばかりらしかった。(まるで猫に小判状態です)
オペラはプロローグ編と本編の2幕構成となっていた。
50分間のプロローグ編はストーリーが分からなくてはと思い、ステージ横に描き出される字幕を必死に追った。
50分間の演奏を終えたとき、グッタリ疲れていた。そして音楽がまったく私の中に残らなかった。そして「オペラとは疲れるものだ。そして何も楽しくないじゃないか」と思った。
※ 今回の指導陣の中でも最も有名(?)なヴァイオリニストのライナー・キュッヘル氏です。
「これじゃ残りの本編80分間はつまらない時間になる」と思い、20分間の休憩中に考えた。本編はストーリーはある程度棄てても、オーケストラの音と、歌唱に集中してみようと…。
そうしてみたところ、歌唱の素晴らしさも、オケの良さも感じながら、しかもある程度話の流れも把握できながら楽しむことができたのだ。
話の筋立てはおおよそ以下のようなものだと私は解釈した。
王宮において恋に破れ悲嘆にくれる王女に、王宮の生活とは無縁のコメディ女優が王女に対して「くよくよせずにもっと人生を楽しみなさいよ」的な働きかけが効を奏して王女は新しい恋を見つける、といった筋立てと私は理解した。
コメディ女優を演じた天羽明恵のエネルギッシュな歌声が特に印象に残ったステージオペラだった。
また、プロローグ編、本編合わせて120分にわたり、歌唱陣と呼吸をぴったりと合せて演奏し続けたPMFウィーンをはじめとしたPMFオーケストラにも実力の片りんを見せられた思いだった。
※ クラシック界に不案内な私は天羽明恵さんがどの位のポジションにいるのか不明ですが、かなりの実力の持ち主に間違いありません。
Kitaraからの帰路、歩きながら感想を語り合っていたカップルが「後半は良かったね」と言っていたのを聞くと、あるいは私と同じ感想を抱いた人が案外多かったのかもしれない…。