香川1区選出の衆議員議員・小川淳也の魅力にますます嵌まってしまった。「国を良く導きたい」という夢を純粋に追いかける彼の姿勢はぶれることがない。彼を応援する家族がまた素晴らしい!
以前サツゲキで「香川一区」というドキュメンタリーを観て、小川淳也の魅力に取りつかれた。実はこのドキュメンタリー「なぜ君は総理大臣になれないのか」は、「香川一区」の前作なのだ。「香川一区」を観た私はぜひともこちらのドキュメンタリーも看たいと思っていた。(「香川一区」についての投稿はこちら⇒)
すると、「札幌映画サークル」という団体が5月5日(木祝)の午後に道新ホールで上映会を開催すると知って、迷うことなく駆け付けた。
小川淳也は香川県生まれで、東大法学部を卒業後、総務省に務めていたが周囲の反対を押し切って32歳の時に退職し衆議院議員選挙に当時の民主党から出馬するも当選はならなかった。(比例区復活もならなかった)以後、選挙区から勝ち上がったり、比例復活などを繰り返しながら当選6回を重ね、その間所属政党も紆余曲折を重ねながら現在は立憲民主党に所属している。
映画は監督である大島新の妻が小川の母校・高松高校で一緒だったことで、妻から「小川が、家族が猛反対しているのに出馬するらしい」と聞いて興味を抱いたことが始まりだという。大島はカメラを回し続けるうちに「もしかしたらこの人は政治家に向いていないのでは」と思いながらも政治家・小川淳也を追い続け2020年に完成・公開するまで17年間を追ったドキュメンタリー映画である。
なぜ監督・大島が小川のことを「政治家に向いていないのでは」と思ったかというと、魑魅魍魎が跋扈すると言われる政界において、あまりにも純粋すぎる言動が政界に中で生きていくのが難しいのでは、と考えたからだと思われる。その思いが題名ともなっているのだ。
両親もまた小川の政界進出に反対したように政治家には向いていないと思いつつも、髪結いの亭主である父親は「淳也のような政治家も世界には1パーセントくらいはいるのかも」と息子に信頼を寄せる。また母親は「淳也は政治家より大学の先生のような立場で理想を語るのが相応しいのでは」と語りつつも、選挙では一運動員として淳也を懸命に支えるのだった。奥さんも素晴らしい。いろいろと葛藤はあろうかと思われるのだが、それを顔には出さず、明るく振る舞う姿が健気である。そして娘たち二人も淳也の選挙を懸命に手伝う。そんな政治家・小川淳也は家族の愛を受けながら、真っすぐに、そして自分の思いをけっして曲げずに突き進む。彼の言葉に嘘はない。彼の行動に迷いはない。しかし、政界はいつも彼の思うようにならない現実がある。政界進出を志して18年。思うようにはいかなくとも、彼の志は18年前と同じである。そこが彼の魅力でもある。当年51歳。まだまだ身も心も若い小川淳也である。これからの小川淳也はどんな衆議院議員像を見せてくれるのだろうか?興味は尽きない。
映画の監督・大島新は彼の魅力を次のように語る。「一言でいうと正直者。最初に会ったときに、こんなに心の底から社会をよくしたいと、衒いもなく言える人っているんだなと思った。小川さんの場合は本気度が心の底から出ているので頭が下がる。もちろん人間なので弱いところもあるし、間違いをしないということはないですが、誠実であることは今後も変わらないと思う」と…。私もまったく同感である。政治家・小川淳也をこれからも注目し続けたい。